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2012年、映画『アベンジャーズ』公開時のキャッチコピーを覚えている人は多いはず。「日本よ、これが映画だ。」である。このキャッチコピーはハリウッドの実力をうかがわせると共に、まるで格の違いを見せつけるかのようで、私(佐藤)は非常に印象的だった。
今、改めてこの1文に応えるとしたら、私は今話題沸騰の映画『カメラを止める!』に同じキャッチコピーをつけてアメリカに送り返してやりたい。「アメリカよ、これが日本の映画だ」と。そう言いたくなるほど、この作品は最高だ。痛快だ!
・都内2館から全国124館へ
作品の内容について説明したいところだが、あまり紹介してしまうと本編の重要な要素に触れてしまうので、公式サイトのSTORYから一部を抜粋するにとどめる。
「とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる! 大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々」
──では、この映画の一体どこがすごいのか? それは上映している映画館数の推移にも現れているかと思う。劇場公開の当初、この作品は都内2館での同時上映が行われたのみだったのが、現在では全国124館での上映に至っているのだ。まさに異例のヒットである。
ちなみに、映画は予算300万円で撮影されたそうだ。そして起用された俳優はオーディションで選ばれた無名の役者たち。そんな作品を、私が実際に鑑賞してみたところ……
・最高の気分で映画館を出た
この作品の主要部分は37分長回しのワンカット撮影が行われている。そのシーンだけでも十分に引きつけられるので、私は目を逸らすことすらできなかった。
正直に言うと、映画の冒頭部分では「本当に面白いのか?」と思いながら見始めていたのだが、あとから振り返って、「アレ? あのシーンはどうだっけ? その後はどうだっけ?」と頭のなかで振り返り始めていたのである。そして最後は……すべての答えがピッタリと一致するような、非常に腑に落ちる展開だった。
映画を見て、これほどスッキリしたのは久しぶりのことだ。もう、気分は最高! 映画館を後にしたその時から、もう1度見たいとすぐに思った。
・ハリウッドでもコレは……
私はマーベルの映画作品も好きだ。『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』は傑作だと思っている。膨大な予算と最新の技術を駆使し、有名俳優で布陣を固めた作品もいい。それも映画だ。しかし、それでもあえて言いたい。
ハリウッドでもコレは出来ないだろう。これが日本の映画だ!
参照元:カメラを止めるな!、朝日新聞
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Source: ロケットニュース24
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