【コラム】「どこでもドアにいくらまで払える?」という質問にオンリーワンすぎる回答をした親友の話



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ドラえもんに登場する数多のひみつ道具の中でも、おそらく1番人気を誇るのが、ご存じ「どこでもドア」であろう。扉を開けばあら不思議、好きな場所につながっているなんて夢のよう。誰もが一度は「どこでもドアがあったらなぁ」と思いを馳せる、まさに “夢のアイテム” である。

ところで、もしあなたが「どこでもドアを購入できる」としたら、一体いくらまで払うだろう? 1億円? 10億円? 答えは人それぞれだと思うが、今回は私(P.K.サンジュン)が耳にした中でもっともショッキングだった “衝撃の回答” をお伝えしたい。

・若い頃の話

この話は今から20年ほど前、まだ私が20歳だった頃のエピソードである。当時の私はソウルに留学しており、留学仲間たちと夜な夜な死ぬほど酒を飲んでいた。道ばたで凍えながら寝ていたことも、部屋中にゲボをぶちまけたことも1度や2度ではない。

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それはさておき、衝撃の回答を導き出したのは、私と同じ歳の友人・明世(あきとし)くんである。広島生まれの広島育ち、いつになっても「ワシ」「じゃけえ」「ぶち」……などの広島弁が抜けない生粋の広島っ子だ。以前の記事でご紹介した、ヤクザにボコられたのも彼である。

・親友の明世くん

私と彼は下宿で同棲しており、寝る時以外はいつも行動を共にしていた。学校も食事もナンパも飲み会もギャンブルも、基本的には常に一緒。もちろん他の友人たちも一緒だったが、私は彼の「器の大きさ」と「奇想天外な発想」に魅せられていたのだ。

ある日のこと──。この日もいつも通り、仲間内10人ほどで飲んでいた。夏場のソウルは19時くらいでも明るく、最低でも日付が変わるまではひたすら吐きながら飲み明かす。ワイワイやっているが話の内容は他愛もないもので「どこでもドアにならいくら出せる?」もそんな中で出てきた会話だった。

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参加者は全員学生たち。まだ社会人経験もなく、言うまでもなく若い。誰かが「1億円!」と口火を切ったのを皮切りに「3億!」「5億!」「俺は10億円!!」……などと仮想オークションが始まっていた。今思えば「よくこんなネタで盛り上がれるなぁ」と思うが、それこそが若さなのだろう。




・思いもよらぬ回答

さて肝心の明世くんは、ただ黙っていた──。普段はノリのいい彼が輪に入って来ないのは、いかにも不自然である。そして誰かが「明世は?」と振ると、彼は驚愕の一言を発したのだ……。

ワシはね……左腕を切り落とす

──ちょっと何言ってるかよくわからなかったが、彼は間髪入れずにこうまくし立てた。

「だいたいね、お前ら本当に1億とか10億とか用意できるんか!? 今すぐ1億積んでみい!! 出来んじゃろ? 1000万だって無理なハズじゃ! お前らの親はどうや? 10億すぐに持って来られるんか!? 仮にあったとしても “どこでもドア買うから” って言って信じるんか? 信じるならその親は馬鹿すぎじゃろ!!

だからワシは左腕を切り落とす。金がないワシがその場で売り主に覚悟を見せるにはそれしかない。それでどこでもドアが手に入るなら十分に回収できるハズじゃ。ただ右腕は利き腕だからキツイ、回収できん。足もキツイのぉ。やっぱりどう考えても左腕1本が限界じゃ」

「答えになっていない」という感想についてはノーコメントとさせていただきたいが、彼は天性のリアリスト。20歳そこらの若者が導き出した衝撃的な回答は、今でも私の胸に焼き付いている。その後も彼とは多くの時間を共にし、私は彼から多大な影響を受けた。彼の座右の銘「男の魅力はサービス精神」は、いつの間にか私の座右の銘にもなっていた。

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そんな明世と2度と会えないことは、私の人生において最も残念なことであり、つまらないことである。このコラムを天国の明世に捧ぐ。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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