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ここ10年近く「CDが売れない時代」と呼ばれて久しいが、それでも30代以上の方ならば心に残る名アルバムが1つや2つあることだろう。個人的な話で恐縮だが、私(P.K.サンジュン)の場合は、WANDSの「PIECE OF MY SOUL」がまさにそれに当たる。
WANDS──。実質的には5年ほどしか活動していないが、当時のヒットチャートを総なめにした伝説のロックバンドである。そのWANDSを語る上で絶対に欠かすことが出来ない最重要人物が、ボーカルの上杉昇(うえすぎ しょう)さんだ。
・伝説のロックバンド「WANDS」
まずはWANDSを知らない人のために、さっとおさらいしておこう。1991年、当時最も勢いのあったビーイングからデビューしたWANDS。『もっと強く抱きしめたなら』『世界中の誰よりきっと』『時の扉』『愛を語るより口づけをかわそう』などは、いずれもミリオンヒットを記録した。
中でも有名な曲は、アニメ「スラムダンク」のエンディングテーマに起用された『世界が終わるまでは……』である。その『世界が終わるまでは……』が収録されていたのが先述した「PIECE OF MY SOUL」で、こちらもミリオンセラーを達成している。
その後、音楽の方向性の違いを理由に上杉さんとギターの柴崎さんが脱退。当時としては異例となる、WANDSの名前のまま新ボーカルを迎えるという緊急事態に、私を含めたファンは多いに戸惑った。
その後、上杉さんと柴崎さんはal.ni.co(アルニコ)を結成。紆余曲折を経て、現在上杉さんは猫騙(ねこだまし)というロックバンドで音楽活動を続けている。
・映画に出演していた
そんな上杉さんは、WANDS在籍当時から極端にメディアへの露出が少なかったことでも有名だ。これはビーイングの方向性も関係していたものと推測されるが、同事務所に所属していたZARD、T-BOLAN、大黒摩季さんらは「本人が歌っていない説」が都市伝説化するほど、表舞台には出てこなかった。
脱退当時はインターネットのない時代。その後、上杉さんを見たという人は滅多にいないと思うが、なんと2017年公開の映画「スカブロ」に上杉さんは出演しており、その姿はYouTubeにアップされている予告編でも確認することが出来る。
上杉さんの役はヤクザの組長で、スーツでイケメン風の爽やかな面影も、バンダナ姿のロックな面影もそこにはない。……が、ファンならばその姿を拝めるだけでグッと胸に込み上げるものがあることだろう。個人的にはテンション爆上がり、すぐに「PIECE OF MY SOUL」を聞き返した。
当時を知る人には、何とも感慨深い上杉さんの現在の姿。心に火が付いた人は私のようにアルバムを聞き返すも良し、「猫騙」や「スカブロ」をチェックするのも良いだろう。
Source: ロケットニュース24
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