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会話の取っ掛かりをうまく見つけるのはなかなか難しい。だからといって、相手への質問を考え過ぎるとロクなことはない。特に、相手が初対面の場合は「こういう話題なら盛り上がるかな?」と色々考えてしまいがちだが、気を回せば回すほど肩に力が入って空回ることは “あるある” だ。
結局のところ、深く考えるより思いついたことをポンポンと相手に振っていく方が、会話がうまく回るケースが多いように思う。だがしかし……! 世の中には、「いくら何でも考えてなさすぎだろ!」と言いたくなる輩がいるのもまた事実。その1つが、初対面の相手にいきなり政治批判を始めるヤツだ。
みなさんも、今までそういう人に一度は出会ったことがあるのではないだろうか? 初対面なのに、「あの政党は信用できねえな〜」とか「あいつ(政治家)はどうしようもないボンクラだ」なんて話題を振ってくるオッサンと。
オッサンに限らずオバサンもいるかもしれないが、私個人の体験としては圧倒的にオッサンであるケースが多い。つい先日、私がタクシーに乗ったときもそうだった。
・タクシー内での出来ごと
年配の男性運転手が、私に政治の話をガンガンするのだ。それがまだ、「不景気だね〜政府は一体何をやってるんだろうか」程度なら理解できる。こちらも特に何も思わないが、初対面の相手に政治批判を始めるオッサンというのは、得てしてその範囲で収まらないことが多い。特定の政党・政治家への批判にまで話を広げてしまうようである。
そうなると、私はいつも「あなたがディスり倒している政治家を、もし私が好きだとしたら? っていうか、あなたはその可能性を考えないのか?」と思わずにはいられないのだ。
——誤解ないように言っておきたいが、私個人としては特定の政党・政治家を支持しているわけではない。だから、先の運転手さんが政党・政治家批判を繰り広げたことに不快感を覚えたというわけでは全くない。単純に、初対面の相手とそういう会話をしようとする感覚が、理解できないのだ。
一体全体、彼らの頭の中はどうなっているのだろう?
一言で言うならば、「マジで何も考えてない」ということに尽きると思う。「批判しまくっている政治家を、もし初対面のこの人(私)が支持していたら?(※別に支持してないけど)」というところに、想像が及ばないのだ。
いや、もしかしたら、多少はその可能性も頭にあるのかもしれない。だが、それよりも何よりも、自分の気持ち良さ第一優先でイッてしまうということだろう。だから、そういう人の頭の中というのは……
気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちええ、気持ちえええええええええええええええ!
という感情で、いっぱいなように思う。悪意は無いのだろうが、結果的に悪意がある人よりも厄介なことになっちゃってるパターンだ。
——若者の政治離れが叫ばれて久しい昨今。確かにそれも問題なのかもしれないが、政治に興味あるから良いというわけではないだろう。私個人としては、「自分の気持ち良さ第一優先主義のオッサン」の方がよっぽど問題、というか危険な存在だと感じるのだが……みなさんはどう思うだろうか。
執筆:和才雄一郎
イラスト:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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