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東京出身の私にとって「もんじゃ焼き」は馴染みの深いメニューである。決して “いわゆる下町” で育ったわけではないのだが、よくお店に行って もんじゃ焼きを食べていたし、父がいない夜食の時、手抜きしたい母がもんじゃ焼きを作ることもあった。
そんな私(羽鳥)が、常々考えていたこと。それは……「持ち歩けるもんじゃがあっても良いのではないか?」ということだ。ハンバーガーのように。大阪の『たこせん』のように。アイデアは膨らむ一方だが、なかなか試作できなかった。──しかし!!
・ある男が口ずさんだauの『見たこともないレシピ』がきっかけで「革命」が起きた
とある日のこと。いつも何らかの思惑がありそうな顔をしながら私に近寄ってくる同僚「じゅん君」が、突然こう切り出した。
じゅん君「お料理好きの羽鳥さん。調理師免許も持っている羽鳥さん。何か『見たこともないレシピ』ってありますか? もしあったら、作ってほしいナァ〜。auの『見たこともないレシピ』っていう新CM楽曲を聞いたら気になっちゃって」
──頭のなかには、いろいろある。スキレットでタコライスを作る『鉄板タコライス』はこの前作ったし……と考え始めた3秒後、彼は唐突にオネエっぽく歌い始めたのだ。
じゅん君「どうしてそんなに混ぜるの〜♪ どうしてまたすぐにかき混ぜ出すの〜♪ よくかき混ぜたら炒めるの〜……♪」
──正直、ついに頭おかしくなったのかな……? と思った。しかし、混ぜるときて、かき混ぜるときたうえ、炒める……となったら、どう考えても「もんじゃ」であろう。
そして、見たこともないレシピといえば……私が秘めていた革命的レシピ「持ち歩けるもんじゃ」であろう! 2つの理由が重なった。時は来た。これはもう作るしかない!!
・もんじゃを春巻の皮でサンドイッチ
ということで私が用意したのは、通常のもんじゃを作る材料と、ホットサンドメーカー&春巻の皮だ。というのも先述の彼が、相変わらずオカマっぽく
じゅん君「日本の風に5分さらして〜♪ 日本の太陽で5分天日干し〜……♪」
──と意味不明な歌詞の歌を口ずさんでいたので、「風にさらして天日干し……パリパリの何か……ハッ、そうかッ、『春巻きの皮』だ!」と思いついたのであった。作戦としては、「もんじゃを春巻の皮でサンドする」てな感じ。
まずはフライパンで通常のもんじゃ焼きを作っておく。「バジルのそのうえにバジル」という歌詞もあるらしい。もんじゃ界のバジルといえばネギだろう。ネギの上にネギで多めにいれつつ、メインの具材としては「もち明太チーズ」にしておいた。ヘラがないのでスプーンで味見をしてみたが、すでに激ウマ。
このままチマチマと食べちゃおうかな……と思う気持ちをグッとこらえ、続いてはホットサンドメーカーの両面に油をヌリヌリ。そして春巻の皮をセットして……
もんじゃの「あん」をドボッと投入。
ふたたび春巻きの皮をかぶせて、ホットサンドメーカーをパチンと閉じる。あとはじっくりと、じっくりと……まるで「たい焼き」をつくるがごとくひっくり返し、火加減を確認しながら焦げ目をつける。
そして、いい感じの香ばしいニオイが漂ってきたところで、余計な「ハネ」をハサミでバリバリとカット。おせんべい屋さんみたい!
そしてパカッと開けてみると──!!
想像以上に、イイ感じにできてるうううううううううううゥゥゥーッ!!
あとはクッキングシートにくるんでハイ完成!! 本当にもんじゃが持ち歩けてるぅ〜ッ!!
さっそく編集部に戻って、食欲旺盛な同僚たちに「持ち歩けるもんじゃ」を食べてみてもらったところ……
「ウン、ふつうにもんじゃの味」
「ウン、うまいッス」
──と、テンションは低かったものの好反応。なぜテンションが低いのかというと、おそらく皆、そこまで「もんじゃ」に馴染みがないからであろう。
その一方、この斬新なレシピ開発に携わった私とじゅん君の2人は……
「長い長いもんじゃの歴史が……今この瞬間に変わった!」
──と大興奮。まさに今この瞬間、もんじゃ革命が起きたのだ。
しかしながら反省点もある。やはり、薄い春巻の皮を焼くだけでは、少し強度が弱いのだ。今後の改良点としては、「春巻きのようにカリカリと揚げてしまったほうが食べやすいかもね」ということに落ち着いた。auの『見たこともないレシピ』からインスパイアされた「持ち歩けるもんじゃ」、これは流行るぞ!!
参考リンク:auの新CM楽曲はこちら
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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