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あなたは食べ物の好き嫌いがあるだろうか? ぶっちゃけ、私(P.K.サンジュン)はまあまあある。大人として恥ずかしいと思ってはいるが、納豆を始め何種類かの食べ物は口に入れられないほど苦手だ。きっと世の中には「食べられないものがある」という人の方が多いに違いない。
それはさておき、今回ご紹介したいのは、食べ物の好き嫌いにまつわる “斬新な説” である。私は知人から聞いたのだが、その熱量がハンパではなく、思わず「なるほど……」と唸ってしまった。その名も『好き嫌いの多い人はグラタンの出る家で育った説』である。
・好き嫌いが全くない知人
知人には好き嫌いがない。全くない。初めてみる食べ物でも ためらいなく口に運べるし、何より小さい頃から “人の家のご飯” が大好きだったそうだ。これはおにぎりを筆頭に、ヨソの家のご飯が苦手な私とは正反対で、知人いわく「甘やかされて育っている証拠」だそうだ。
確かに私の母は専業主婦だったし、贔屓目なしで見ても料理が上手だったと思う。ジャンクフードは与えられなかったし、ペヤングを初めて食べたのは中学生に入ってからだ(湯切りの概念を知らずに、お湯にそのままソースを入れてしまった記憶アリ)。
その反動なのか、小学生の頃は給食が食べきれずに放課後まで残されていたし、大人になってからは逆にジャンクフードが大好きになってしまった。そして知人の言うグラタンは、我が家の食卓にそれなりの頻度で登場していたことを覚えている。
・グラタンの出る家
知人はシングルマザーに育てられ「冬場は98%が鍋料理」というほど、料理のレパートリーは少なかったそうだ。ただし、だからこそ「好き嫌いなく何でも食べるようになった」と胸を張る。以下、詳しく知人に聞いてみたのでご覧いただきたい。
PK:「好き嫌いが無いのはわかるけど、家庭環境なのかな?」
「そりゃそうだよ。うちはレパートリーが少なかったから、新しい料理が出ると興味津々で食べてたよ。給食も残したことが無いね。というか、家でご飯を残そうもんなら大変よ。“もう作ってくれないんじゃないか?” と思って全力で食べてたよ」
PK:「なるほど……確かにうちは好き嫌いがあっても怒られることはなかったもんなぁ」
「それがわからない。うちなんて残したら “せっかっく作ったのに!” ってなるからね。母親も仕事しながら料理をしてたから、余計アタマに来るんだろうさ。まあ、子供心にその気持ちがわかったから、出てきた料理は全部食べてたね」
PK:「まあ、それはわかった。ところで、なんでグラタンが境界線なの?」
「要するにグラタンは手間がかかるだろ? 手間がかかる割に大量に作れないじゃん? それはウチのような環境だと絶対に出てこないワケ。俺から言わせれば、グラタンを作る余裕のある家は親子共々余裕がある証拠。そういう家の子は必ず好き嫌いがある。だって、好き嫌いがあってもグラタンが出てくるんだから」
PK:「うーん、わかるようなわからないような……」
「だ・か・ら! 一言でいえば、こっちは小さい頃から戦場で育ってるようなもんなの!! 多少美味しくなくても “これを食べなきゃ次がないかも” と思ってるから頑張って食べる。だけどグラタンの出る家は戦場じゃないだろ? つまり選ぶ余裕があるんだよ。それが好き嫌いに繋がるの! わかったか!!」
──とのことであった。
確かに、家庭環境によって食べ物の好き嫌いはあるのかもしれない。そのボーダーラインがグラタンというのもなかなか面白い説だ。もしあなたに好き嫌いがあった場合、実家でグラタンが出て来たか思い返してみてはいかがだろうか?
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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