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「食べるラー油」やふりかけの「のりたま」など、ここにきてさらに充実し始めているご飯のおとも。それがあるだけで何杯でもご飯が進むというものだ。世はまさにご飯のおとも戦国時代。だが、いくら素晴らしいおともが誕生しようが、私(中澤)の中で最強の座を譲らない商品がある。
その商品の名は海苔の佃煮「アラ!」。関西以外ではほとんど売っていないこの商品。フタを空ければブワッと開放される潮の香り、ツヤツヤと黒く輝く海苔、そして海のように深い甘辛さ……飽きの来ないその味は、“最強の海苔の佃煮” と呼ぶにふさわしい。
・私と「アラ!」の物語
大阪出身である私は、「アラ!」で育ってきたと言っても過言ではない。しかし、東京のスーパーにはどこにも「アラ!」が売っていなかった。そ、そんなバカな! どこの家庭でも子供の頃から慣れ親しんでいるものだと思っていたアレが、ご当地商品だったなんて……! これから海苔の佃煮は一体何を食べたらいいんだーーーーーー!!
迷いに迷った挙句、私は海苔の佃煮自体を食べなくなった。したがって私にとっての「アラ!」は、夕暮れ時の放課後の教室みたいなものである。2度と戻ってこないあの頃の輝き……あの中に僕もいたんだなあ。スーパーの棚に「アラ!」が常備されていた頃を思い出して、少し泣いた。
・取り寄せることができた
しかし先日、ノスタルジーに浸っていた私に光が差した。なんと販売会社のブンセンのHPから取り寄せることができたのだ。すぐに私は、なめ茸、椎茸、しそ、わさびなど、豊富な味の中で、特に私が好きな椎茸味の「しいアラ!」を注文。お金を振り込んで到着するのを待った。そしていざ対面……
・あの頃と変わらない味
久しぶりに食べてもまったく変わっていなかった。海と山の味が溶け合った深みはマジ最強。子供の頃、椎茸嫌いだった私でも、この海の味が染みた椎茸だけは大好きだった。これで今まで何杯のご飯を食べたかわからない。お茶漬けにしても良し、TKG(卵かけご飯)と合わせても良し。本当に甘みと辛みのバランスが奇跡的である。
おそらく、関西を離れて生活する人の中には、私のように「アラ!」が恋しい人もいることだろう。しかし、もう心配はいらない。いつでも「アラ!」は手に入り、最強のご飯のおともでいてくれるのだから。
参考リンク:ブンセン
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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