【裏】任天堂のミニファミコンこと『ニンテンドークラシックミニ』発売の3日前に「手のひらサイズの海賊版ファミコン」を売った男が逮捕されていた



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ついに本日2016年11月10日、手のひらサイズのミニファミコンこと「ニンテンドークラシックミニ」が任天堂から発売された。価格は税別5980円で、スーパーマリオはもちろんのこと、名作『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』や『つっぱり大相撲』など、マニア納得の厳選30タイトルが内蔵されているのが特徴。そんななか……

産経新聞や毎日新聞などによると、つい3日前の11月7日、中国から仕入れた「手のひらサイズの海賊版ファミコン」をネットで100個くらい売っていた男(51)が著作権法違反で逮捕されていたというのだ! ちなみに価格は2999円だったとのこと。

・ファミコンのソフトが遊べるファミコンみたいなマシン

たとえば今、ファミコン本体が欲しいなァ〜と思ったりする。Amazonで探したりする。もちろん純正の本体も出てくるが、なかには「互換機」と呼ばれる “ファミコンのソフトが遊べるファミコンみたいなマシン” が売っていたりもする。

著作権的に大丈夫なのかなァ〜と心配になったりもするが、わりと普通に売っている。それなのに……なぜ? ということで今回は、ソッチ系のゲーム事情には昔からやたらと詳しい漫画家のマミヤ狂四郎氏に話を聞いてみることにした。マミヤさーん!

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マミヤ「はい。いつまでたっても売れない漫画家のマミヤ狂四郎です。今日はよろしくおねがいします」

──まず、この男はなぜ捕まってしまったのでしょう?

マミヤ「一言で言うなら、任天堂をブチギレさせたからだと思います」

──激おこ任天堂ですか!!

マミヤ「京都府警サイバー犯罪対策課が出て来る時は、だいたい任天堂ブチギレ案件です。で、なんでキレたのかというと、ずばりソフトが内蔵されていたからです。それも、ミニファミコンの30種類どころの話ではない、大盤振る舞いの600本です」

──600in1(ろっぴゃくインワン)!

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マミヤ「記事によると、逮捕された男が経営していたのは『パチモンTV』という名の通販サイトで、『なんちゃってエフシーポケット』なる600in1の携帯型ファミコンを売っていたそうな。で、600中の28タイトルが任天堂のゲームだったと」

──エフシーポケット、という名前は、ファミコンを意味する「FC(エフシー)」と、携帯マシンを表す「ポケット」を組み合わせた名前……でしょうか?

マミヤ「おそらくそうです。いい名前です。実は『エフシーポケット』という商品は、今でもAmazonでバリバリ売っています。メーカー名はコロンバスサークル。同社の『エフシーポケット』には88本のゲームが内蔵されているのですが、どれも任天堂とは関係のないオリジナルゲーム、それもクソゲー揃いとの噂です」

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──クソゲー揃い(笑) でもまあオリジナルだから違法ではないと。となると、その『エフシーポケット』のパチモンが、今回の『なんちゃってエフシーポケット』だったと?

マミヤ「ええ。調べてみたら、今回の『なんちゃってエフシーポケット』の正体は、中国でバリバリ売られている通称『RS-20』という商品です。誰かがファミコン生誕30周年を勝手に祝って作られたという、非常におめでたい商品です……が違法です」

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──勝手に祝うな〜ッ!!

マミヤ「もうひとつ、Amazonで売ってるコロンバスサークルの『エフシーポケット』と違う点は、カセットが入らないという点です。『エフシーポケット』は、入ります。あくまでも、カセットで遊ぶファミコン互換機なのです。一方の『なんちゃって(RS-20)』は、内蔵ソフトのみで遊ぶのが基本。ミニファミコンと同じように

──ミニファミコンこと「ニンテンドークラシックミニ」と同じように!! 

マミヤ「しかも、この『なんちゃって(RS-20)』は、AVケーブルでテレビに映すこともできるんです。さらにミニファミコンと同じように、任天堂が著作権を持つ『スーパーマリオブラザーズ』も入っていたと。さらに『ドンキーコング』をはじめとした任天堂ゲームが28本も入っていたと。だから任天堂はキレたんです」

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──しかも、その他メーカーのゲームも合計600タイトルも入っていると!

マミヤそこには任天堂はキレてないかもしれませんが」

──キレてないんですか! 自分とこだけですか!!

マミヤ「著作権ってのは、そういうもんでしょう。仮に任天堂のゲームが入っていなかったら、もしかしたら今回は逮捕されなかったかもしれません。違法ですけどね」

──任天堂は今年の9月に、京都府警に相談していたそうです。

マミヤ「んま〜、タイミング的には『任天堂ナメんなよ』って感じですかね。だって、ミニファミコンよりも安くて、さらに20倍のゲームが入ってたら、もう「ミニファミコンイラネ〜」ってなっちゃいますもん。ならば発売前に消しとかないと」

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ちなみに任天堂の広報担当者は「違法コピーについては民事、刑事を問わず、世界的に対応を進めている」と話していたそうな。「なんちゃって」は通用しない。人のフンドシで相撲をとるな。しっかり守ろう著作権。つっぱり大相撲は、ニンテンドークラシックミニでプレイしよう!!

参照元:任天堂「ニンテンドークラシックミニ」産経新聞朝日新聞パチモンTV淘宝網Amazonコロンバスサークル
執筆:GO羽鳥
協力:マミヤ狂四郎


Source: ロケットニュース24






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