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海外生活をしていると忘れがちになることがある。それは「異国で生活している」ということだ。日本人居住区に住んでいたり、日本人が集う場所に行くと日本にいるような感覚にとらわれることがある。だがそこはあくまでも異国。日本とは文化も風習も違えば事件に巻き込まれることも少なくない。
日本人が多く住む中国・上海市の中心部で6歳の日本人女児が連れ去られそうになる事案が発生していたことがわかった。在上海日本国総領事館が2016年10月19日に明らかにした。そして事案が発生した場所では過去にも同様の事件が起きていたのである。
・上海の日本人居住区で起きた事案
事案が発生した場所は日本総領事館の近くで日本人が数多く居住しているエリア「古北地区」にある大型スーパーマーケット「家楽福(カルフール)」。
上海在住の日本人なら一度は行ったことがあるかもしれない。私はこの近くに住んでいて、職場も目と鼻の先だったので衝撃を受けている。
在上海日本国総領事館によると、今回発生した事案は、9月25日の午前に家族と買い物に来ていた日本人の6歳の女の子が家族と離れ一人になった時に発生したようだ。見知らぬ中年男性から中国語で「家に帰ろう」と声をかけられて腕を掴まれて引っ張られたという。
怖くなった女の子は手を振りほどいて家族のもとに戻ったというのだが、一歩間違えれば誘拐事件が起きていたかもしれない。無事でよかったが、海外で子どもが一人で行動してしまうのは危険極まりない。
・実は同じ場所で過去にもあった
実はこの古北カルフール、10年ほど前に似たような事件が発生し在留日本人の間で話題となったことがある。上海で生活を始めたばかりの私は、その話を聞いて恐怖を覚えた記憶がある。
そのときの話はこうだ。買い物に行っていた親子がいた。親がちょっと目を離した隙に子どもがいなくなった。店員や買い物客の協力で子どもは駐車場で見つかったが、いなくなってから10分もしない間に違う服に着替えさせられていた上に、髪を切られて髪型まで変えられていたというのだ。遠目ではまったくわからなかったという。多少話が変化して伝わっているかもしれないが、恐ろしいことに変わりはない。
中国では誘拐による人身売買が未だに行われている。子どもがいない親が買うとか、強制労働をさせられているとか、臓器売買に使われているという話も聞いたことがある。子どもをさらわれた親が涙で訴えているのを何度もテレビで見た。
海外旅行などで気軽に行ける場所でもどんな危険が潜んでいるかわからない。異国にいることを意識して行動しよう。
参照元:在上海日本国総領事館
執筆:ポンコツ [JP]
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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