ビートたけしが下積み時代に通った立ち食いそば屋!『一八そば』で夏の浅草六区を噛みしめる / 立ち食いそば放浪記:第122回



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浅草と言えば演芸の街。特に、浅草六区はビートたけしさんが下積み時代を過ごした場所として知られている。表通りは、かなり現代的になっているが、まだ当時の面影を残すのが裏通り

今回は、そんな浅草六区の路地裏にある『一八そば』に行ってみた。なんとこの店、ビートたけしさんの自伝エッセイ『浅草キッド』にも登場する立ち食いそば屋なのである

・自伝エッセイに登場

エッセイ『浅草キッド』はビートたけしさんの下積みから漫才コンビ結成までを中心に描いたもの。「浅草フランス座」のエレベーターボーイから下積みをスタートさせた北野武青年が、進行係にあがった頃に毎日通っている店が『一八そば』なのだ。

・行ってみた

実際に行ってみたところ、昭和の面影の残る狭い路地裏に隠れるように佇むこの店。客が3人いるとぎゅうぎゅうになりそうなカウンターは半分路地のような感じである

さっそく、たけしさんもエッセイの中で食べている「天ぷらそば」を注文。ちなみに、当時の価格は一杯100円だったようだが今は400円だった。

・浅草六区を噛みしめる

出てきたのは、玉ねぎ中心のかき揚げ天が乗ったそば。かき揚げ天は薄めで、持ち上げようとするとホロッと崩れた。食べてみたところ、昆布出汁の風味が口に広がる。

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麺はのびかけていて、何の変哲もない立ち食いクオリティーのそばだ。だが、なぜだろう。このそばを食べながら見る浅草六区は表通りを歩いていた時と全く別の街に見える




日陰となった路地裏に響く風鈴の音、遠く聞こえる喧騒にどこかゆったり流れる時間。夏の日差しで輝くような表通りがわずかに見える。それは、思わず目を細めてしまうほど眩しすぎる光景……そば以上に浅草六区の夏を噛みしめているような気がした。

・キラキラしてない浅草

キラキラした「まるごとにっぽん」ができ、再注目される浅草六区。外国人観光客も多く、表通りにはお洒落な雰囲気が漂っているが、そんな雰囲気にちょっと疲れた時、この店で癒されるのも良いだろう。そこには、頑張りすぎていない素の浅草六区があった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 一八そば
住所 東京都台東区浅草2-5-5
営業時間 平日11:00~17:00 / 土・日10:00~17:00
定休日 水・木

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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Source: ロケットニュース24






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