銃乱射事件の黙とうで人種差別かと物議 → 黒人の少女だけが周りと手を握っていないことで思わぬ展開に



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ひと昔前に比べて少しずつ改善されつつあるとはいえ、まだまだ世界中に根強く残っている人種差別。いじめや心ない言葉などが完全になくならない中、NBA(米プロバスケットボールリーグ)のSNS画像が物議を醸している。

問題の画像には、2018年5月18日に米テキサス州サンタフェの高校で起きた銃乱射事件の犠牲者に、黙とうを捧げる7人の少女が写っている。ただ、黒人の少女だけが周りと手を握っていなかったのだ。

・1枚の画像が「人種差別?」と物議を醸す

画像では、左から6人続けて白人の少女が並んで手を握っているのだが、右端にいる黒人の少女だけ手をつないでいない。米ニュースサイト『boredpanda』が報じるところによれば、この画像を見たネットユーザーが「なぜ黒人の少女だけ手をつないでないんだ!?」と指摘し、そこから「人種差別だ!」といったコメントが次々に寄せられる展開となったそうだ。

・黒人少女の白人の母親が名乗り出て事情を説明

ところが、白人女性が「黒人の少女は私の娘です」と名乗り出たことで、なぜ隣と手をつないでいなかったのか理由が明らかに。ここでは「Lyndarjan」さんというユーザー名にちなんで、母親をリンダさんと呼ぶことにしよう。

リンダさんの投稿によると、少女たちは黙とう後に歌を捧げることになっていた。彼女の娘は黙とう中に友達と手をつないでしまったら涙があふれて歌えなくなってしまうと思い、隣の友達と手をつながずに耐えていたというのだ。

しかも、問題の画像は端まで写っておらず、黒人少女の右側にも人が立っていて手を握っていない。周囲と手を握らなかったのは、リンダさんの娘の選択だったとツイートしている。

・本人が動画に登場して「誤解しないで」とメッセージ!

ただ、リンダさんが事情を説明したにもかかわらず、今度は「少女の母親だという証拠はあるのか?」とネットユーザーが迫ったから信じられない。“人種が違うから親子だという証拠を見せろ” とは、会ったこともない他人に向かって放つ言葉ではない。




そこでリンダさんは一連のスレッドに家族写真をアップし、黒人の少女が自分の娘であることを証明。その後、リンダさんは「写真を見て勝手に誤解しないで。みんな私の友達なんだから批判するのはやめて」と娘がコメントする動画も投稿している。

リンダさんと彼女の娘の発言に、ネットユーザーからは「事情も分からないのに、すぐに “人種差別だ” と騒ぎ立てたりする方が偏見を持っているのかも……」という意見も挙がっていた。

最近はSNSなどで、投稿された画像やコメントが原因で瞬く間に炎上することがあるが、今回のケースのように思わぬ意図やストーリーが秘められている可能性だってある。パッと見で勝手に判断し、批判することのないよう十分に気をつけたいものだ。

参照元:Twitter @NBAboredpanda(英語)
執筆:Nekolas


Source: ロケットニュース24






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