【業界の謎】クリス・ハートさんの作詞家オーディションで最終選考に残った男が「不思議に思ったこと」



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2017年12月5日、歌手のクリス・ハートさんが来春から活動休止することをHPで発表した。理由は「育児や音楽の知識を高めるため」とのこと。ネットでは悲しみの声が上がっている。美声でJ-POPカヴァーを歌い上げる姿が印象的で、デビューまもなく紅白歌合戦にも出場した彼。

実は、私(中澤)は彼の作詞家オーディションの最終選考に残ったことがある。おまけに、その様子は『炎のチャレンジャー』的な感じでフジテレビの年末特番で放送までされているのだ。今回のニュースで、当時からの謎を思い出したためお伝えしたい。

・クリエイターを発掘する

私(中澤)が作詞家として出演したのは、2014年12月29日23時からフジテレビで放送された年末特番『the ビッグチャンス』。「クリエイターを発掘するオーディション番組」と銘打たれたこの番組は、クリス・ハートやMay J.、モーニング娘の作詞やMV、リミックスなどをネットで募集するという趣旨だった。

・無職のバンドマンが決勝進出

バンドマンで無職だった私は、藁にもすがる想いでクリス・ハートさんの作詞家募集に応募。用意された曲に歌詞を書いて送ったら、2回の予選を勝ち抜いて本選3人の中の1人に選ばれた。電話がかかってきた時は、汚部屋で1人ガッツポーズしたことを覚えている。

・有名人だらけの年末特番

特番の司会は劇団ひとりさんで、バカリズムさんや歌手の秦基博さんなども審査員席にいた。決勝はクリス・ハートさんが候補者の歌詞を歌い視聴者投票で決める形。当日、控室で初めて知ったのだが、作詞家募集の本選出場者のうちの1人はお笑い芸人・マシンガンズの滝沢秀一さんだった。

マシンガンズはお笑い番組『エンタの神様』や『レッドカーペット』などテレビにも出演しておりラジオもやっている。繰り返すが、本選を決するのはテレビを見ている人の視聴者投票。控室で顔を合わせた段階で8割諦めた。

・結果……

そして結局、一般人2人に1万5000票以上の差をつけて滝沢さんが圧勝。負けたことより、「そんなに見てる人いるんだこの番組……」と思った。とはいえ、投票した人は純粋に滝沢さんの歌詞に打たれたに違いない。放送後のネットの声で「滝沢さん良い歌詞書くじゃん!」という声が多かったからだ。




・残された謎

さておき、謎が残るのはここからである。放送の冒頭でも「次回リリース曲の作詞家募集」と言い、「これで決まったらCDを出せる」とクリス・ハートさん本人も番組内で認めていた本企画……結論から言うと、その時の曲が未だにリリースされていないのだ

クリス・ハートさんのサイトのディスコグラフィーを見ても、滝沢さんの「GoodbyeにGoodbye」のタイトルは見当たらない。仮タイトルで変更されている可能性もあるが、そもそも「作詞:滝沢秀一」の曲がないのである

そして、クリス・ハートさんが活動休止。あの曲はもうリリースされないのだろうか。念のため言っておくが、クリス・ハートさんも滝沢さんも1ミリも悪くない。むしろ、滝沢さんは一般人の私にも気さくに接してくれる良い人だった。リリースがなくなるなんて業界の中ではよくある話、と言われればそれまでである。

しかし、上記は全て放送された内容であり、あのオーディションの予選には50代の運送業からシンガーソングライターまで様々な人が応募していた。結果がこれでいいんでしょうか。クリス・ハートさんの活動休止に関連して思い出したことでした。

参照元:クリス・ハート
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24






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