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あなたは「半チャンラーメン」という言葉を聞いたことがあるだろうか? これはラーメンと半チャーハンのセットのことで、食いしん坊たちのお腹を満たしてくれる、いかにも町の中華屋的なメニューである。半チャーハンを半チャンと略すのって、なんかイイよな。
しかし、その「半チャンラーメン」に異変が起きているらしい。なんでも、このセットを最初に生み出したと言われるお店『さぶちゃん』が、先日閉店してしまったというのだ。なんとも寂しいニュースじゃないか。
そこで、今だからこそ食べたい「半チャンラーメン」の魅力をお伝えしようと思うぞ。東京・東陽町にある『半チャンラーメン あかしや』は、なんとラーメン&半チャーハンが600円で食べられてしまうのだ!
・昔ながらの町中華
どこの町にも1軒はある、ずーっと昔からあるような年季の入った中華料理屋。本場・中国の味というよりは、ラーメンやチャーハン、餃子のような大衆的な料理が置いてある中華屋のことを、最近では “町中華” と呼ぶらしい。入ったことはなくても、見たことあるって人は多いはずだ。
常連しかいなそうとか、ウマくも安くもなさそうとか、そんなイメージがあるかもしれないが、中にはコスパ最高な町中華も存在する。今回紹介する『半チャンラーメン あかしや』がまさにそうで、店名に「半チャンラーメン」と入っているあたり、良い。非常に良い。
・半チャンラーメンが600円
東京メトロ・東陽町駅の近くにある『あかしや』は、外観からして町中華以外の何者でもなく最高である。ちょっと入りづらいが、「ラーメン(しょう油・みそ・塩)+半チャーハンが600円」という奇跡の価格設定に勇気をもらい入店しよう。日高屋より安いって、けっこうヤバイと思わないか?
・雰囲気が良い
店内は圧倒的なおっさん率。そしてほぼ全員が半チャンラーメンを頼んでいる。もちろん券売機なんてないので、隣のおっさんを見習い「しょう油の半チャンで!」と声を掛けた。水はセルフだ。おっと、今日は町中華応援のためにやって来たので、応援の意味で餃子(300円)も頼んでおくかな。
にしてもこの店から漂う、何とも言えない “昔の中華屋感” がたまらない。ここには頭にタオルを巻いた黒Tの店主もいなければ、意識の高いスープ解説文もないのだ。てなことを考えていると、ほぼ同時のタイミングで次々と料理が置かれ出す。ラーメン・半チャーハン・餃子、フルコースのお出ましだ。
・昭和なラーメン
うわ~いいねぇ~。こういうのでいいんだよ。スタンダードを極めたかのような昭和な佇まいのラーメンは、逃げも隠れもしないザ・しょうゆラーメンという味わいだ。ただ麺がモチモチとしており、激安中華チェーンのラーメンよりもはるかに安心感がある。ウマい、ウマいぞ。
・謎のウマさ
そして出ました、半チャーハン。レンゲに乗せて口に放ると……うおおおおお。これもまさしく中華屋のチャーハンって感じで激ウマ。けっこう香ばしい、という以外さして特徴はないのに、このウマさ何なのだろうか。これで600円とは、町中華の中でもハイクラスなコスパと言えよう。
こういう中華屋のおいしさには、味だけではなく趣のようなものも含まれるように思う。同じものをオシャレな店で食べたら、おそらく感想は変わってくるだろう。最近のラーメン屋には決してないノスタルジーがある町中華、そして半チャンラーメンの魅力が、もっと多くの人に伝わって欲しい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 半チャンラーメン あかしや
住所 東京都江東区東陽4-9-16
時間 11:00~15:00、17:00~22:00
休日 日曜
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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