東京・秋葉原「かんだ食堂」が3月24日をもって閉店 約60年の歴史に幕 / 別れを惜しむ人で昼時は行列



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東京・秋葉原は日本のサブカルチャーの聖地として、国内はもとより海外でも広く知られている。今でこそ、アイドル劇場やメイドカフェなどの店舗が多く立ち並び明るいイメージがあるが、昔は電子部品やアマチュア無線の部品、パソコンパーツなどを買い求める若者の街だった。

当時から若者の胃袋を満たしてきた老舗食堂のひとつ「かんだ食堂」が、2018年3月24日をもって閉店するという。その情報を耳にした私(佐藤)がお店に行ってみると、店の前には行列が出来ていた。

・お店からのお知らせ

「昭和三十三年開店以来五十九年余りに渡りお引き立て頂きましてありがとうございます。突然ではございますが、この度諸般の事情により閉店することとなりました。これまで賜りました皆様の長年に渡るご愛顧を心から感謝申し上げます。三月二十四日(土)までの営業となります。かんだ食堂店主」(かんだ食堂お知らせより)

このお知らせで、具体的な閉店理由を述べていないが、ビルの売却による立ち退きとの情報もある。

・別れを惜しむ人たち

閉店の情報がネットで話題になった後、お店に行ってみると、昼前からお店には10人程度の列ができていた。私が入店した後も、その列は続いている。列に並んでいる人の中には、昔を懐かしんで久しぶりに訪ねた人もいるのではないだろうか。

・ウインナーは売り切れ

さて、私は久しぶりのウインナー炒定食(750円)を食べて帰ろうと思ったのだが、この日は昼前にもかかわらず、ウインナーが売り切れになってしまっていた。みんな考えることは同じようだ。「久々にアノ味を」と思ったものの、この日は仕方なくコロッケ定食(650円)にすることに。今さらながら、ウインナーの方がコロッケよりも100円高いことに驚く。

ご飯の普通盛りは、一般的なお店の大盛りくらいの量がある。付け合わせのキャベツもどっさりだ。




コロッケにドバドバとソースをかけて頂く。何も特別なことはない、どこででも食べられそうなコロッケなのに、ここで食べると飛び切りうまく感じるのは気のせいではないはず。

この定食で十分満足のはずだったのだが、相席した目の前の人が食べる生姜焼き(単品500円)が、目に入ってしまった。生姜焼きという手もあったな……。う~ん、1度目にしたら、頼まずに店を出る訳にはいかない……。10秒考えて追加で注文!

空腹時にこの料理を目の当たりにすると、食欲を抑えることはできないだろう。頼まずにはいられない。

・閉店までにウインナー炒めを食べたい

生姜の香味は、嗅覚から胃袋を刺激する。この匂いだけでご飯1杯いけるんじゃないか? と思ってしまう。実際に食べると、箸を持つ手が止まらなくなりそうだ。そのまま食っても良し、マヨネーズをかけてもまた良いだろう。

3月24日以降、これを食べることができなくなると思うと、とても残念だ。閉店までにウインナー炒めの食べ納めをしなければ……。

・今回訪問した店舗の情報

店名 かんだ食堂
住所 東京都千代田区外神田4-4-9 角豊前川ビル 1F
営業時間 11:00~15:30、17:00~22:30 / 土曜日11:00~16:00
定休日 日・祝 ※2018年3月24日をもって閉店

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24






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