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世界的に禁止されている拷問。日本国憲法では「公務員による拷問は絶対にこれを禁じ、かつ、拷問によって得られた自白は証拠として使えない」と定められており、唯一「絶対に」と明文化され禁止されている行為だ。
そんな拷問に使う器具の中でも史上最も有名なものの1つが、ニュルンベルクの「鉄の処女(アイアン・メイデン)」だろう。世界でも数えるほどしか現存していないこの拷問具を実際に見てきたのでレポートしたい。静寂の中、世界の拷問具が佇む雰囲気は息を呑むものがあった。
・明治大学地下2階に展示
今回、私が訪れたのは明治大学駿河台キャンパス。このキャンパスの「アカデミーコモン」地下、『明治大学博物館』には、「鉄の処女」はじめ「ギロチン」など欧米の歴史的な拷問具から、中国や日本の拷問具までが常設展示されているのだ。
世界の拷問器具の展示が行われている地下2階は、薄暗い中、展示物を照らすライトが点々と続く博物館らしい空間。だが、静寂の闇の中、照らし出される拷問具の数々には、普通の博物館とは違う異様な迫力がある。
・「鉄の処女」は処刑道具ではない?
正座をさせてひざの上に岩を置く日本の有名な拷問具「石抱拷具(いしだきごうぐ)」などはシンプルながらも恐ろしい。思わず膝の下をさすってしまった。そんなことしたら痛いやん。
中でも、やはり別格の存在感を放つのが「ギロチン」と「鉄の処女」だ。鎧の内側に鉄の長い針がついた「鉄の処女」。実は、この鉄の針は後年につけられたもので元々はなかったという。現在では、「処刑ではなく恥辱のための道具だった」と考えられているそうだ。
・恐ろしさを知ること
「ギロチン」にいたっては、その巨大さとゴツさにただただ圧倒される。子供の頃、初めてアニメで存在を知った時は怖くて仕方なかった。体の芯がザワつくようである。
なお、上記の道具はレプリカであり、この展示は「罪と罰の世界にふれるとともに、人権の尊重への理解を深める」ことを目的に行われているとのこと。常設展示は入場料も無料のため、気になる人は行ってみてくれ。
取材協力:明治大学博物館
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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