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患者が病院に搬送されるまでに応急処置を施す救急隊員の仕事は、大きな責任を伴う。彼らの判断によって、人の命が助かるかどうか明暗が分かれる場合だってあるのだから。
そんな救急隊員は、様々な状況を目にして処置に当たっているようだが、かなり珍しいケースを扱った人も。なんでも、ある男性が冗談で魚を口に近付けたら「魚が口に飛び込んで窒息死」しかけてしまい、救急隊員が彼の命を救うために、とっさの判断を下さなければならなかったというのだ。
・魚を口に近付けたら信じられないことが……
英ニュースサイト『iTV』によると、異例の事故が起きたのは英ドーセット州ボーンマスでのこと。28歳の男性、サムさんが地元ボスコムの埠頭で魚釣りに興じている時に、14センチの大型舌ビラメ「ドーバーソール」を釣り上げたという。
その後、サムさんがその舌ビラメに自分の口を近付け、ふざけてキスしようとすると……こともあろうかサムさんの手から舌ビラメが滑り落ちて、口の中にダイブ! 舌ビラメが喉に詰まり、息が出来なくなったのである。
今にも窒息死してしまいそうなサムさん。そんな彼を助けようと、友人達が直ちに救急車を呼び、同時に心臓マッサージを施したとのこと。
・救急隊員のとっさの判断で男性の命が救われる
そして救急隊員が現場に到着した時、すでにサムさんの気道は塞がれ心停止の状態だったそうだ。その状況を確認した救急隊員は「病院に搬送するまで命が持たない」と判断。喉頭鏡(こうとうきょう)とマギル鉗子を駆使し、魚の尻尾をつまんで気道から引っ張り出す措置を施したという。
ここでもし、魚の尻尾がちぎれたりすれば、魚が気道のさらに奥へ入り込み、サムさんの命が危なくなりなかねない。そんな危機的状況のなかで、救急隊員は6度の試みで魚を引っ張り出すことに成功! それから病院に搬送されたサムさんは、息を吹き返して大事には至らなかったそうだ。
結果的に、救急隊員のとっさの判断が功を奏したと言えるだろう。また、救急車が到着する前に友人が心臓マッサージを施していたことも、助かった理由の1つだと報じられている。とにかく、サムさんの命が救われて何よりであった。
参照元:iTV、DevonLive、(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:マミヤ狂四郎
Source: ロケットニュース24
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