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監視カメラの粗い白黒画像を通せば、なんだって怪しく見えてしまうもの。熱心に話し込んでいる人はコソコソ悪巧みを、どこかに足早に向かう人は悪さをしに行く途中のように……。
この度も、夜の町を歩く少年グループが監視カメラに捉えられた。なにやら小脇に抱え、暗い路上を連れ立って歩くその姿は、ちょっと怪しげ。これは何か起こるのではと不審に思ってしまう……が、しかし! 実は彼らはとても優しい行為を行っていたのだ!!
・ポーランドの町で撮影された監視カメラ映像
ポーランド南西部に位置するニサ町で撮影された、この監視カメラ映像。そこには夜の路上を歩く3人の少年の姿が映っている。きっと監視カメラを見ていた人も、彼らが何か悪さをしでかす可能性があると思ったのだろう。カメラを動かして、3人の動きを追った。
すると彼らは広場に並んだベンチに近づき、脇に抱えていた物をやおら広げだす。どうやら、ベンチの上にブランケットを広げているようだ。同時に、ベンチの上でなにやらゴソゴソ動く影も見える。一体彼らはなにをやっているのか……?
勘の良い人なら、もう分かったかもしれない。実は彼らは、ベンチに眠っているホームレスにブランケットをかけているのだ。
・少年「ホームレスの男性は、笑みを浮かべて眠りに落ちました」
本件を報じた英メディア『The Independent』によると、この映像が撮られる前、3人は偶然出会ったホームレスの男性から、寒い夜でも温かく眠りたいと助けを求められたそう。
そこで3人は、町中を探しまわってブランケットを見つけた後、ホームレスの男性に届けたという訳だ。ポーランドメディア『TVN24』に対して、彼らはその時の様子をこう語っている。
「僕たちは誰かが捨てたブランケットを見つけて、それをホームレスの男性に届けました。ブランケットを男性にかけてあげると、彼はお礼を言いました。そして笑みを浮かべてから、眠りに落ちました。良いことが出来たと思います。困っている人を助けるのは当然のことです」
・町長からも素晴らしい行為だと讃えられる
その後、少年たちの行いはニサ町長の耳に入ることに。町長は少年たちと面会し、「素晴らしい行為に頭が下がります。世界にはこのような親切が必要です」と彼らを讃えたそうだ。
また、今ではホームレスの男性は、保護施設に入所できたとも報じられている。
これから日本もホームレスの人々にとって厳しい季節を迎える。同じような助けを求められたとき、私たちもこの少年たちのような優しさを見せられるだろうか?
参照元:The Independent、Yahoo7News(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ
Source: ロケットニュース24
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