【なぜ?】どう見ても洋服屋なのに『餡子(あんこ)』を売っている不思議なお店「ブティック モニ」 東京・阿佐ヶ谷



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店の外観だけを見て、そのお店の真価を見極めようとしてはならない。たとえば、東京・渋谷の「フラヌール」は、外から見るとたばこ屋にしか見えない。だが中に入ると、絶品のステーキカレーを提供するお店である。素通りしてはいけないお店だ。

杉並区阿佐ヶ谷にも、外観を裏切るお店が存在する。「ブティック モニ」は間違いなく婦人服を扱う衣料品店である。しかしの店前の立て看板を良くみると……。餡子(あんこ)を売っているのだ! なぜブティックに餡子が!?

・普通のブティックのはずが……

このお店は、阿佐ヶ谷のパールセンター商店街を抜けた「すずらん通り」にある。外観から和菓子を連想させる雰囲気は1ミリも感じない。ところが、通りに面したところに置いてある小さな看板に注目してみると……

あんこ!

「あんこ」って、まさかアパレルの名前なのか? いや、婦人向けのそういう服があるのか? いやいやいや、「製餡所直送です」と書いてあるところを見るに、やはりこれはあの和菓子に使う “餡子” だよな……。

つぶあん・こしあん・しろあん・最中の皮の値段まで書いてある。ウン、間違いない。「あんこ」とは「餡子」だ。どうしてブティックで餡子を売っているのか……?

・自分がおかしいのか?

中に入ると当然、婦人服が陳列してある。ここまでは、おかしくない。ドキドキしながら、レジの向こうにいる主人に向かって「餡子ください」と言ってみる。自分が何かおかしなことを口走っているのではないか? と不安になるものの、主人は「はい」と返事した。

つぶあん(300グラム・450円)と最中の皮(20枚・330円)を注文すると、主人は店の奥に入っていった。やっぱり何か自分がおかしい気がする。だって、ブティックで餡子って。悪い夢でも見ている気がしていたが、そうではなかった。

主人はちゃんと餡子と最中の皮を手にして出てきた。あの看板の文字は本当だったんだ! ブティックで餡子買えたでござるッ!!




・親族の製餡所

それにしても、一体どうして餡子を売っているのか? 主人に尋ねると、親戚が静岡で製餡所を営んでいるという。そこの餡子が美味しかったから自分の店でも売るようになったそうだ。まさか、そんなシンプルな理由で餡子の販売を始めてしまうとは……。「良いものを売りたい」という主人の心意気が気持ちいい。

・いざ実食

さて、持ち帰って実際に食べてみることにした。

最中の皮に挟んで頬張ってみると、濃い色合いに反して、餡子は甘さ控えめだ。口当たりがとてもなめらか。ほのかな甘さがフワリと口のなかに広がってすぐに消えてしまう。

たしかにこれは美味しい! 自分の店で売りたくなるのもうなずける。

私(佐藤)はあまり和菓子が得意ではないのだが、この優しい甘さなら大丈夫。シルキーな口当たりは、むしろ好きな方だ。それにしても、まさかブティックで餡子を購入できるとは。やはりお店は外観だけではない。中に入ってこそ、面白い発見に出会えるものである。ちなみにこの店、ブティックなのに「食べログ」にも紹介されている。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ブティック モニ
住所 東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-12-5 クリオレミントンハウス107
営業時間 11:00~20:00
定休日 不定休

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24






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