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最近ではいわゆる “地味婚(じみこん)” も多いようだが、結婚式はとにかく金がかかる。結婚式を挙げた人ならばお分かりだろうが、食事代・ドレス代・花代……などなど、全てを望んだらエゲツない金額の見積もりが出てきてしまうものだ。
つい最近のこと。カフェで休んでいると、数人の女性がこんな話をしていた。「北海道の友達に結婚式呼ばれてるんだけどさ、車代は出ないって言うの。ありえなくない?」と。ふーむ、なるほど……なかなか難しい問題である。
・足代は出さなくてOK派
まず立場をハッキリさせておくと、私(P.K.サンジュン)は基本的に「足代は出さなくてOK派」の人間である。私は留学していた関係で日本全国に友人がおり、北は北海道、南は九州まで過去に何度も結婚式に出席してきたが、車代をもらったことは1度もない。もちろんご祝儀も相場通りに払う。
これは友人たちの間で「自分が挙式するときは足代を払わないけど、自分が行くときも求めない」という暗黙の了解があるからで、こうしたルールというか空気感を共有できる仲間同士ならば話は楽である。むしろ、距離を理由に招いてもらえないなんて死ぬほど悲しいと思ってしまう。
・招く側が気を遣うこと
招く側の問題は「諸事情で明らかに金欠っぽい人」や「そこまで親しくないけど、どうしても遠方から呼ばなければいけない人」がいた場合である。前者に関しては、例えばどうしても式に招きたい人が学生だったとしよう。その際は気持ちよく車代を出してやればいいし、祝儀ももちろんいらない。体一つで来てもらえればOKだ。
後者の場合は非常に難しいが、招く側からのベターな手としては、先に「お車代は出しますので」と告げておくのがいい気がする。それで向こうが「いらないよ」と言ってくれればありがたくお言葉に甘えればいいし、「うむ」と言われたら車代を渡せばいい。
・招かれる場合が厄介
逆に招かれる側の問題も同様である。特に、大して仲も良くない人から遠方の式に呼ばれてしまったら「旅行に行く」と割り切るか、場合によっては出席をお断りしてもいいハズだ。フォローとして電報とご祝儀を送っておけば、後々角は立たないだろう。
この件に対し「これが正解」という模範解答は、今のところ存在しない。……が、もし自分が遠方に招かれる立場だとして、その瞬間に「車代出るの?」と思ってしまったら、その時点で “そこまでの仲だった” ということだ。
つまり冒頭でお伝えしたカフェにいた女性は、所詮そこまでの仲なのだから出席をお断りしてもいいだろう。小さくない金額がかかろうとも、絶対に参加したい結婚式はある。逆説的になるが、地味婚が増えている理由のひとつに、今回の車代を含めたわずらわしさがあるのかもしれない。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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