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ギャルのパンティーおくれーーーー! そう神龍(シェンロン)にお願いしたわけでもないのに、ある日、空からパンティーが降ってきたらあなたはどうする? いやいやアニメやマンガの話ではない。これは、私(中澤)の身に実際に起こった出来事だ。
あれは2年前……私の部屋のベランダに1枚のパンティーが舞い降りた。今回はその時の話をしたい。「これをきっかけに隣人のキレイなお姉さんと仲良くなれるかも」なんて一瞬でも考えた私が馬鹿だった。現実って甘くない。っていうか、法律って甘くねェェェエエエ!
・使ってなかったベランダに舞い降りた謎の物体
まずは事件が発生した時の状況を説明したい。現場は私の部屋のベランダだ。部屋はアパートの2階にあるのだが、周りに建物が密集しているため、あまり日の光が入ってこない。そのため、洗濯物も部屋干しでベランダを使用しない私。ある日、夜風に当たろうと窓を開けたところ、視界の片隅に謎の物体があることに気づいた。
・謎の物体の正体とは
暗闇の中、ぼんやり照らし出された白と黒のまだら模様。部屋の明かりを照り返し、白い部分が滑らかに光っている。その不気味な光で、私はマンガ『寄生獣』のミギーを思い出した。地球外生命体だったらどうしよう……。
3分、5分、10分……その物体と私の間に緊迫した時が流れていく。が、一向に物体が動き出す気配はない。恐る恐る指先でつついてみると、スベッとしたシルクのような肌触り。あまりの見慣れなさに警戒してしまったが、どうやら生き物でも危険物でもないようだ。
独特のクシャっとしたフォルムは、髪をまとめるゴムっぽい。シュシュかな? それとも、パリコレとかでめっちゃお洒落な人が腕とか首につける謎の飾りだろうか。いずれにしても、私の持ち物でないことは確かだ。状況証拠を考えると、近所のお洒落さんの洗濯物が風に飛ばされてきたと考えるのが妥当である。手に取ってみたところ……
なんだパンティーか。……ってマジで!? 思わずスルーしそうになったが、極めて重要なことなのでもう1度言おう。私が「地球外生命体かも?」と警戒していた謎の物体の正体は、なんとパンティーだったのである。
・返したいけど返せない
現状、一番このパンティーの持ち主である可能性が高いのは、隣の部屋の20代の女子Aさんだ。理由は実にシンプル。パンティーが引っかかっていたのは、Aさんの部屋側の手すりだから。ちなみに、私はAさんと一度も話したことがない。
Aさんに返すべきか……しかし東京では「ご近所付き合い」なんて都市伝説。怪しい人物がいれば、近づかず通報するのがベストのメトロポリスでその選択肢は危険が伴う。得体の知れないおっさんがパンティーを片手に訪ねて来たら、どうやってもド変態にしか見えないのではないだろうか。
さらには、持ち主がAさんというのも推測でしかない。ということは、最初に「最近パンティーなくしませんでしたか?」と確認を取る必要があるだろう。ダメだ……変態すぎる。
・もうどうすればいいのかわからない
現代社会で風に飛ばされてきた洗濯物を持ち主に返すのが、ここまで難しいとは思ってもみなかった。危険物疑惑はあながち間違ってなかったわけだ。結局、このゼブラ柄のパンティーをどうしたらいいか警察に電話して聞いてみることにした。
──空から降ってきたパンティーを所持していると窃盗になりますか?
警察「え……どういう意味ですか?」
──すみません、混乱してました。実は、パンティーが風に飛ばされてきたみたいで、ベランダに引っかかってたんですが、こういう場合、どうするべきなんでしょうか? ご近所さんの持ち物だとは思うんですが、返そうとしたら変態っぽくなりそうで怖いです。
警察「なるほど。法律的に言うと、それは落とし物にあたるので、警察に届けてもらうのが正当な対処になりますね」
──ちなみに、それってそのまま持っていると窃盗になるんですか?
警察「窃盗ではありませんが……厳密に言うと、“遺失物横領” に当たります。ただ、男性が女性の下着を署まで持って来ることについて、恥ずかしい気持ちもわからなくはないので難しいところですが」
──落とし物ということは、届けて一定期間持ち主が現れなければ、もらうことができるんでしょうか?
警察「まあ……決められた期間が過ぎてご希望なら、そういった権利は発生しますね」
──決められた期間ってどれくらいですか?
警察「半年くらいだったと思います」
──とのことだった。そのまま持っていても捨てても遺失物横領になるという。もし、アニメだったならパンティーを届けたことをきっかけにAさんと仲良くなる展開もありそうなこの事件。しかし、現実には、その行為は一か八かすぎる。もし、空からパンティーが降ってきた場合、おとなしく警察に届けることをオススメするぞ。
なお、最後の質問に特に他意はないことを追記しておきたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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