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日本時間の2018年6月29日18時42分、スペースXが国際宇宙ステーション(ISS)に向けて補給船ドラゴンを発射した。今回の補給ミッションでは、なんとエアバスとIBMが協力して作り上げた、宇宙飛行士を補佐する「CIMON(サイモン)」というAIロボットが同乗するぞ!
海外メディアは「スター・ウォーズのリアルR2−D2!」的な反応を見せているが、我々日本人からするとガンダムのハロを思わせる球体フォルムでもある。ただ、その顔があまりにも微妙すぎる。
・悪いヤツじゃなさそうだけど
サイモンはバレーボールくらいのサイズの白い球体ボディをしており、四角い平面モニターが1つ備え付けられている。この画面で情報を見たりできるようだ。
これだけなら普通のロボットなのだが、問題は画面に表示される顔である。というのも、液晶画面に表示される眉毛や目、鼻、口など顔のパーツがどうにもイマイチ。R2−D2にしろハロにしろコレジャナイ感が凄い。しいて言えば、これ以上ないくらいに平和そうな顔……多分いいヤツなんだろうなとは思えるくらいだ。
・中身は超高性能
しかし、弱そうな顔をしていても、中身はハイスペック。海外メディア「DIGITAL TREND」によると、サイモンは見たり聞いたり話したりすることができるそうで、クルーとのやり取りを通じて学習するのも可能らしい。
移動については内蔵するファンを使用。無重力環境下では自在に飛び回れ、話しかけられたらその方向を向いたりもできるという。
現在、ISSに滞在しているのはアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士で、サイモンと共同でミッションに従事することになっている。アレクサンダー氏は度々ツイッターでISSでの生活についてツイートしているので、もしかしたらサイモンとのスペースライフを見ることができるかもしれないぞ。
・HALのような顔じゃなくてよかった
ところで、宇宙ステーションにAIと聞くと私(江川)は『2001年宇宙の旅』HAL 9000を思い浮かべてしまう。HALは劇中で暴走して乗員たちをどんどん排除していってしまい、たびたび画面に映るHALの赤く光るカメラ・アイが実に印象的だった。
エアバスのデザインセンスはともかく、サイモンの顔を「赤く光るカメラ・アイ」にしなかった分マシかもしれない。もしそんなデザインだったら、アレクサンダー氏が安心してサイモンとのスペースライフを送れなくなってしまうだろうし。ついに発射された今、サイモンが無事ISSに到着できることを願いたい。
参照元:DIGITAL TREND(英語)、Twitter @AirbusSpace、 @Astro_Alex、スペースX
執筆:江川資具
Source: ロケットニュース24
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