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5年以上内戦が続くシリア。2016年12月13日に最大拠点アレッポから反武装勢力が撤退し、そのほぼ全域がアサド政権軍によって制圧されることになったと報じられた。しかし戦闘が再燃し、取り残された市民が巻き添えになることも懸念されている。
今そんなアレッポから、市民が続々とネット上でメッセージを発している。内戦で両親を亡くした子供たちも集まって、「私たちも平和に生きたい」と動画を投稿した。
・両親を亡くした47人の子供たちからのメッセージ
「こんにちは。あなたが私の姿を見て、私の声を聞く最後の日になるかもしれません」というヤスミーン・ファーモスさん(10)の言葉で始まる動画『Heartbreaking Message from Orphans in Eastern Aleppo』。
動画の中ではヤスミーンさんを含む47人の子供たちが、じっとカメラを見つめている。みな両親のいない子供たちで、ヤスミーンさんも2年前の爆撃で両親を失ったそうだ。
・少女が「私たちも平和に生きたい」と語りかける
そんな子供たちの気持ちを代表して、彼女は「私たちに人権を下さい。アレッポから助け出して下さい」「みんなでアレッポを脱出し、平和な状況で生きたいと思っています。私たちは平和がほしいのです」と繰り返し訴え続ける。
シリアの独立系テレビチャンネル『Aleppo Today TV』が英語の字幕をつけて投稿したこの動画。『シリア系米国人医療協会(Syrian American Medical Society:SAMS)』がツイートしたことで、徐々に注目を集めているようだ。
・最悪の状況に直面し続ける子供たち
豪メディア『SBS』も、ユニセフのゲールト・カッペラエレ氏の「ここに暮らす子供たち全員が最悪の状況に直面してきました。彼らを助けるためには、争いをやめ、子供の人権と利益を最優先にして決定を下すことです」という言葉とともにこの動画を取り上げた。
動画の最後にヤスミーンさんは、「世界の他の人々みたいに平和に暮らせるように、どうか私たちをここから救い出して下さい」と締めくくっているのだった。
参照元:NPR、SBS、Mashable(英語)、YouTube、NHK、日本経済新聞
執筆:小千谷サチ
Source: ロケットニュース24
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