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時間の流れというのは、ときに残酷だ。夢中になったこと、楽しかった記憶、大好きだった人の声……どんどん忘れていく。「忘れた」ということすら認識できなくなってしまう。でも経験は消えてしまったわけではない。脳には深く刻まれているはずだ。
『にゃんたんのゲームブック』、覚えていますか?
・学校に必ずあった! 『にゃんたんのゲームブック』
「あああああ、懐かしいぃぃぃ!」と思った人も多いだろう。小学校の学級文庫に、図書室に、必ずあった『にゃんたんのゲームブック』。書籍でありながら、読者の選択肢で展開が変わっていくというワクワク感! 多くの小学生を虜にしたものだ。
・小1対象のわりにチョイ難しめ、でもそれがイイ
1987年にポプラ社から『にゃんたんのゲームブック』が発売。その後、シリーズを重ね1998年まで刊行されていたようだ。
にゃんたんとの冒険はページをめくった瞬間に始まる。「お姫様を助ける」「お宝を探しにいく」などストーリーを追っていくのだが、読み進めると選択肢にブチあたるのだ。
たとえば「怖い魔女が現れた! 魔女についていく→○ページへ、逃げ出す→○ページへ」という選択肢。はたまた迷路をといて出口に表示されたページに飛ぶなどなど。“間違った選択” をするとゲームオーバーになってしまう。
そしてゴールも最後のページとは限らず、ズルをするのも難しい。ゲームオーバーになっては戻り、また戻り。対象年齢は小学1~2年生、つまり6~7才なのだが、チョイ難しめであるのも夢中になれる理由だったかもしれない。特に『まかい大ぼうけん』は難易度が高いことで伝説となっている。
・大人が遊んでも楽しい!
10年超にわたり20作以上刊行された『にゃんたんのゲームブック』シリーズ。きっと皆さんにも、お気に入りの1冊があるだろう。私は『にゃんたんのゲームブック』『どきどきようかいたいじ』、そして難しかった『まかい大ぼうけん』が深く印象に残っている。
休み時間に、みんなでにゃんたんのゲームブックシリーズで遊んだり、自作のゲームブックを作ったりしたなぁ!
残念ながら現在は絶版になっているようだが、地元の図書館にあったので20ン年ぶりに遊んでみた。……いま遊んでも楽しい! 思い出補正を差し引いても、よくできているなと思える。そして一発でクリアできなかったのが、ちょっと悔しい(笑)
もう一度読み直したいし、子供にも読ませたいものだ。本が売れないと言われている昨今のことだ。紙の本での復刊は難しいのかもしれないけど……せめて電子書籍やアプリで復活してくれたら、日本中の元小学生たちが歓喜すること間違いなしだろう。
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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