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ただいま巷ではゆるやかな喫茶店ブームが続いている。雑誌でも続々と喫茶店特集が組まれ、中でも昭和レトロを感じる純喫茶は、時が止まったような空間と、移りゆく時代を見守ってきたその佇まいに憩いを覚え、人気を集めている。
そんな純喫茶でも、回転しながら展望を楽しめる喫茶店があるという。しかもそこは2018年3月16日、つまり今月25日に閉店してしまうというのだ! もう行くしかない!! と言うことで姫路まで行ってきた。
・姫路駅からバスで10分
その噂の喫茶店は、姫路市街地の中央に位置する手柄山中央公園にあるという。姫路からバスで約10分の、陸上競技場や中央体育館、水族館や植物園などを併設する、そこそこ大きい公園だ。
・SFチックな塔
公園の中央を目指し坂道を登る。なかなかハードで息が弾む。太平洋戦全国繊細都市空爆死没者慰霊塔を通り過ぎ、見えてきたのはSF小説にでてくるような、近未来的デザインの塔。それこそが目的の回転展望台である。
・喫茶店の名前は「手柄ポート」
塔の入り口には大きく「姫路を一望できる喫茶 回転展望台」という文字が……。喫茶店の看板も出ていて、「くるくるまわる喫茶店 回転展望台 手柄ポート」とある。
さっそくレトロ感満載のエレベーターに乗り4階へ。ギシギシいうエレベーターもなかなかオツなものである。降りるとそこには喫茶店。食品サンプルがズラリと並び、ドリンクはもちろんパフェやホットケーキのスイーツ、パスタやカレーなどのフードも充実している。
そして店員さんに通されたイスに座ると……
なるほど、動いている。
外が動いているというよりも自分たちが動いているようで、エレベーターのある中心部以外の外側部分、たとえるなら「真ん中がくり抜かれたドーナツ部分」が回転している。
気分としては乗り物移動型のアトラクションに乗っている感じだ。窓の外の風景がゆっくりと動いていて、360度姫路の風景を楽しめる。1周が約14分。はやすぎず、決して酔うほどのスピードではない。
・ボリューム満点のパフェ
ちょうどおやつ時だったのでフルーツパフェとプリンパフェを注文。パフェといえば純喫茶の王道スイーツだ。運ばれてきたパフェはボリューム満点で、見た目も芸術品のよう。外に広がる風景と合わさり、なんともいえないハーモニーを奏でている。もちろん味も絶品だった。
・52年間姫路を見続けた
店内を見回すと、閉店を知らせるポスターがあった。
「平成30年3月25日をもって閉店させていただきます。昭和41年以来52年間のご愛顧に心から感謝申し上げます。有難うございました。」
……切ない。きっと建物の老朽化や、喫茶店の経営などいろいろな問題があるのだろう。ただこの展望台は52年もの間、姫路の中心で回転し続け、姫路を見守り、そして人々の憩いの場になっていた。閉店まであと数日。是非興味のある方は姫路へと足を伸ばして欲しい。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 手柄ポート
住所 兵庫県姫路市西延末440
時間 10:00〜17:00(ラストオーダー16:30)
休日 火曜日(祝日の場合は翌日)
Report:千絵ノムラ
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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