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日本映画界で連発される漫画の実写映画化。愛情とリスペクトを込めて作られるならいいが、本当に原作見たの? と言いたくなるようなお粗末なシナリオと、政治が見え隠れする謎の人選により、芸能人コスプレ大会と化している作品も少なくない。まさに誰得、というやつである。
今回、大日本印刷 (DNP)とDNPグループの書店およびトゥ・ディファクトが、 全国の10代から40代男女400名を対象に「漫画の実写映画化に関する調査」を実施したところ、漫画ファンの複雑な本音が明らかになった。賛否が分かれる漫画の実写化、あなたならどう思うだろうか?
・実写化ってどうよ?
漫画の実写映画化といえば、つい最近も少年ジャンプの名作『BLEACH』の話題で盛り上がったばかり。誰が誰を演じるのか、原作ファンにとっては気になるところだろう。だが、そもそも漫画を実写化することについて、漫画ファンはどう思っているのか?
アンケートの結果、「好きな漫画が実写映画化されると嬉しい?」という質問に対し、「嬉しくない」と思っている人の割合は、「嬉しい」と感じる人よりも男女共にわずかに多いことが明らかになったぞ。
データを見ると、実写映画化が「嬉しい」と感じている人は男女共に約3割。逆に、約4割の人が「嬉しくない」と感じているようで、残り3割が「どちらでもない」と回答している。予想以上に僅差ではあったものの、実写化をよく思っていない人の方がわずかに多いようだ。
・やっぱり気になる?
意外だったのが、実写化された作品を「実際に映画館で観たことがある」と答えた人が、男女共に約半数もいたことだ。実写化は「嬉しくない」と感じている人が多いはずなのに、けっこうみんな行ってんじゃん! なんだかんだ言って、仕上がりが気になるということだろうか。
・見るかどうかは俳優次第?
「映画館まで見に行った理由」について、男女共に1位が「原作が好きだから」であったことからも、ファンの複雑な心理が反映されているようで興味深い。ただ、個人的に少々気になったのが、男女共に4位の「キャストに好きな俳優が出演していたから」という理由である。
ファンにとって優先されるのはキャラクターであって、俳優の知名度は二の次。役に合っているかどうかがすべてだと思っていたが、それとは関係なく好きな俳優が出ているから見に行くという人が、特に女性には多いようだ。映画をヒットさせるには人気者を出しておく必要がある。このデータからは、そんな現実が透けて見えてくるようでもある。
・原作へのこだわり
ただ、「映画館に見に行かない理由」の1位が「原作の世界観と違うと感じた」、2位が「キャストが合わないと感じた」だったことからも分かるように、漫画ファンがもっとも重視しているのは「原作を大事にしているか否か」という点であることは忘れてはならない。そこをないがしろにしては、実写化する意味がないのだ。
・納得の1位
では、漫画ファンが思う「よかった実写化作品」とは何なのか? アンケートの結果、見事1位に輝いたのは『るろうに剣心』! 正直、これには納得する人が多いはずだ。主演の佐藤健さんをはじめ、俳優陣のアクションは本当に素晴らしかった。今後も、漫画実写化の貴重な成功例として語り継がれていくのではないだろうか。
映画を作るのは容易ではない。多くの人とお金が動く一大プロジェクトだ、そこには様々なしがらみもあるのだろう。しかし、「またこの俳優か……」と辟易させられるようなキャスト起用や、意図の分からない新キャラ、謎の感動路線などを、多くの漫画ファンは決して求めていない。偉い人たちには、ぜひそこを分かってもらいたいものである。
参照元:honto
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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