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羽生結弦選手が金メダルに輝いた平昌五輪の男子フィギュア。羽生選手を始め、宇野昌磨選手も田中刑事選手も美しい演技をありがとう! ハビエル・フェルナンデス選手も金博洋選手もどの選手も本当に素晴らしかったです!!
今、そんな男子フィギュア界で、ある選手のツイートが “金メダル級” に素敵だと話題になっている。それは……男子で10位、団体戦で銅メダルを獲得したアメリカ代表アダム・リッポン選手! 一体どんなツイートなのだろう?
・スポーツ界でゲイのアスリートであるのはどんな感じ?
「金メダルは取れなかったかもしれないが、彼のツイートはネット上で優勝だ!」「彼のアカウントをフォローしないなんて間違っている」……これらは、ネットメディアがリッポン選手のツイートを取り上げたときの言葉だ。
例えば『Bored Panda』や『Mashable』は、ゲイであることをカミングアウトしているリッポン選手のこんな言葉を紹介している。
「最近あるインタビューで、スポーツ界でゲイのアスリートであるのはどんな感じかと聞かれた。僕は、ストレートのアスリートと全く一緒だと答えた。同じように一生懸命に努力しなければならない。まあこっちの眉毛の方がゴージャスだけどね」
・自分を嫌う人々に対する姿勢
同性愛であることを公表し、アメリカの冬季オリンピック代表になったのはリッポン選手が初めて。そのため多くの批判にさらされることも多いようだが、彼がそんな “アンチ” からの声に負けることはない。
あるTV番組で、リッポン選手は「私は◯◯なしではオリンピックに出場できなかった」と「◯◯」に言葉を入れてほしいとインタビューを受けた。番組内で彼は「母親」と答えたものの、心の中には別の答えが浮かんでいたのだとか。それは……
「自分に対するアンチたち」
また「あなたが失敗しますように」とメッセージを送ってくる人々にむかって、リッポン選手は以下の通りツイートしたりもしている。
「僕は人生でたくさん失敗してきた。でもより大切なのは、これまで全ての挫折から何かしら学んできたことだ。自らの過ちを認め、失意から成長してきたことだ。そして今では大舞台にのぞむ女戦士になれたんだ」
ちなみにリッポン選手は、ペンス米副大統領からの面会要求を「ペンスは同性愛者の “矯正” 治療機関に出資した」と拒否したとも伝えられている。
・仲間や悩み傷ついている人々へのメッセージ
そのように彼は自分の仲間を大切にする。米大手メディア『NBC』からオリンピック特派員になってほしいとオファーを受けたときも、リッポン選手は以下の理由で断っている。
「特派員になればチームUSAと離れなければならない。(略)僕のチームメートたちは僕の競技中に一緒にいてくれた。今度は僕が、彼らのためにそこにいる必要があるんだ」
NBC はリッポン選手から断られるとは思っていなかったらしく、彼の返答を受ける前にリッポン選手の写真とともに「NBCチームへようこそ」とフライングでツイートをしてしまっていたのだとか。上記の返答を受けた後、NBC はこのツイートを削除している。
また彼はツイッター上で、傷つき、悩む人々に寄り添うメッセージも送っている。2月14日にフロリダ州ブロワード郡の高校で起こった銃乱射事件について、リッポン選手は次のように哀悼の意を表した。
「オリンピックに出場した日が “人生で最も大切な日” か聞かれたけど、答えはノーだ。だって毎日が大切な日。当たり前だと思ってはいけない。もう銃が乱射される事件などが起こるべきではない。傷ついた家族のみなさんに愛を」
別の機会では、悩める若者たちの力になりたいともつぶやいている。自分がゲイであるとカミングアウトし、オリンピックに出場することが若い人々の助けになればいいとリッポン選手は願っているのだった。
「自分の居場所がないと感じている若い人たちの救いになればいいと思っている。かつては僕も同じように感じていた。自分自身であることが、いかに素晴らしいかを知ってもらいたい。一生懸命になれば、なんだって出来るんだから」
参照元:Twitter @Adaripp、Bored Panda、Mashable、TIME、NPR(英語)、Instagram @adaripp
執筆:小千谷サチ
Source: ロケットニュース24
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