楽天の携帯事業参入は勝ち目なしか?新規参入はハードルが桁違いに高く、あり得ないというのが常識



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楽天が携帯電話事業への新規参入を決めたが、新規参入はハードルが桁違いに高く、携帯電話業界では「既存事業者の買収による参入ならともかく、全くの新規参入はあり得ない」というのが常識であり、勝ち目はないという。

「あり得ない」=「勝ち目がない」ということだ。楽天は事業計画の詳細を明らかにしておらず、今回の発表だけでは評価できないが、普通に考えれば相当に厳しい展開が予想される。

新規参入が厳しい最大の理由は、設備の「厚み」が既存の携帯電話大手3社に比べて圧倒的に劣ることだ。大手3社は既に99%以上のエリアをカバーし、設備投資に毎年数千億円を投じている。この差を短期間で埋めるのは不可能に近い。
 
高速化競争にも取り残される。高速化には様々な手法があるが、主役は複数の周波数を束ねるキャリアアグリゲーション。保有する周波数幅がカギを握る。大手3社はグループ会社(広帯域無線アクセスシステム)を含めて160MHz以上を保有するが、楽天が今回割り当てを受けられるのは最大80MHz。
 
ただ、大手3社も当然、新たな割り当てを希望するため、奪い合いになる。審査が競合した場合は新規参入が優遇(加点)されるものの、現状の指針案を踏まえると、1.7GHz帯の40MHz(20MHz×2)だけとなるのが濃厚である。




つまり、当面はエリアが狭く、通信速度も遅いといった状況で競争を余儀なくされる。もちろん、エリアの問題については大手3社のいずれか(NTTドコモが有力とみられる)とローミング(他社網への乗り入れ)契約を結ぶことで解消できるが、ローミングは通常、従量課金なので費用負担が重い。

(中略)

もっとも、ここまで説明してきたことは楽天も十分に分かっている。だからこそ、今回の新規参入は興味深い。総務省が現状の「大手3社寡占」を問題視し、4社体制でとにかく競争を促進したいと考えるならば、設備共有やローミング負担軽減などの支援策を打ち出す可能性もある。そして何よりも、これだけの逆境をはねのける楽天の「秘策」に注目したい。
以下ソース
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/122501522/

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Source: IT速報






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