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もうすぐクリスマス! 日本全国のパパママたちは子ども達へのプレゼントに頭を悩ませている頃であろう。そしてリア充の皆さんは、彼女のプレゼントをアレコレ考えているはず。恋人がサンタクロース♪ なんて言ってね。フフフ……。
って、甘いこと言ってんじゃねえ! サンタ舐めんなよッ!! 恋人がサンタなんて言ってるけど、サンタになるってめっちゃ大変なんだぞッ。わかってんのか? どれだけ大変か、サンタクロースに公認試験について独占インタビューしてみたゾ! すると、サンタは想像を超える真実を教えてくれた。
・日本で唯一の公認サンタ
正直言って、私(佐藤)は恋人たちのクリスマスをどうなのか? と思っている。家族のクリスマスは良いとして、日本は恋人たちのクリスマスに力を入れ過ぎじゃないのか?
恋人がサンタなんて思い上がりだろ。噂ではサンタの試験ってかなりハードって聞くけど、そうそう簡単になれるもんじゃないだろ。気安くサンタを気取っちゃダメだろ! 実際にどれくらい大変なのか、日本で唯一の公認サンタクロースに話を聞くことにした。
・名刺「サンタクロース」
お話を聞いたのは、グリーンランド国際サンタクロース協会公認のサンタクロース、パラダイス山元さんである。パラダイス山元さんは1998年に認定を受け、現在に至るまでサンタクロースの活動を続けている現役20年のベテランサンタである。その姿は……。
100パーセントサンタ! 本物だ!!
名刺も頂いたのだが、そこにもちゃんと書いてある。
サンタクロース!!!! 間違いない! この人こそ本物のサンタだ。
サンタさんに来て頂くには申し訳ないほど殺風景な事務所だが、早速膝を突き合わせてお話を聞かせて頂いた。
・出国時からサンタの格好
パラダイス山元さんがサンタクロース公認試験を受けることになったのは、今から約20年前のある出会いがきっかけ。知人づてでスカンジナビア政府観光局の職員の方にお会いして、試験を受けて欲しいと頼まれたのだとか。当時は、なぜそのようなススメを受けたのか、全然見当もつかなかったそうなのだが、サンタクロースになるための条件が、パラダイスさんに合致したそうだ。
──サンタの公認試験は20年も前の話なんですね。
その年の公認試験はデンマークで行われたんですけど、日本を発つ時から自宅からサンタの格好で飛行機に乗って下さいでした。成田空港に行ったら、もちろんこんな格好をしているのは私1人しかいない。しかも真夏の7月です。デンマークの空港でも私1人だけサンタ姿で異様に目立ってたのは間違いないです。でも到着したら、大歓迎だったんですよね。アジア人初のサンタが試験を受けに来たって、現地の取材陣が殺到。
──え! 現地で着替える訳ではないんですね! それはたしかに不安だし心細いし。自分だったら恥ずかしいかも……。それで試験はどういうことをするんですか?
私が試験を受けた当時のことをお話すると、まずはサンタになるためにはいくつかの条件があるんですよ。
──ええ! 試験を受ければ誰でもなれるものだと思ってました。
まずね、既婚者であること。子どもがいること。この2つはマストでした。それから体重は120キロ以上でないとダメなんですよ。
──そうか、恰幅が良くないと、みすぼらしいサンタになってしまいますもんね。実際海外のサンタクロースに痩せっぽちはいないものなあ……
これに加えて、サンタとしての活動実績も必要になります。それから当時は職業も問われましたね。現在は職業は問われないんですけど、当時はいろいろな職業に携わっていること、特に文化的な仕事に従事している方が望ましいとされていました。私はミュージシャンで、以前はカーデザインの仕事に就いていたので、その点は評価されたと思います。あとは盆栽が趣味とかね。
──ああ、もう条件の段階で脱落する人、多そうですね。それで実際の試験というのは……
まず体力測定ですね。プレゼントの入った袋を持って、50メートルのダッシュ。次に煙突にかかっているハシゴを登って、中に入ります。そしてクリスマスツリーのところにプレゼントを置いて、来た道を戻ると。
▲公認サンタクロースの体力測定は毎年行われる。日本(左)とカナダ(右)の公認サンタクロース Photo:角田明子
──120キロの体重でしかもサンタの服装で走るのはハードですね!
もうひとつ大事なことがあった。室内にジンジャークッキーとミルクが用意されているんですよ。それをできるだけ早くたくさん食べて、食い散らかさないといけないんです。2分間でできるだけたくさん食べて、来た道を戻ると。この食べるのがかなりきつかった。そもそもジンジャークッキーって、日本人の味覚に合わない食べものですからね。
──息をゼイゼイ言わせながら、にがいクッキーを食べるのは大変そうです
まだありますよ。
──まだあるんですか……
長老サンタ、先輩サンタによる面接と、宣誓文の朗読。
──日本語で聞いてくれるわけではないですよね? ということは語学力も必要だと
いや、サンタクロースの共通語は「ホーホーホー!」なので、宣誓文の朗読も全部「ホーホーホー!」なんです。いかにサンタクロースらしく語り続けることができるかがポイントでしたね。
──試験で他に苦労されたことはありますか?
私はなんとか試験に合格して公認サンタクロースになれたのですが、スウェーデンのあるサンタさんだけが反対してました。彼は幼い頃に住んでいた街には、大勢の日本人がいた時期があったらしいんです。そこで、あまり素行の良くない日本人がいたようで、日本のイメージは良いものではなかったようです。その時はなぜ反対していたかわからなかったのですが。
──では、その方とは現在も不仲ですか?
そうではないですよ。後に彼は、自宅に僕を招いてくれてね、そこで自分の生まれ育った街の話や、その当時の写真を見せてくれてね。その素行不良の日本人の団体ツアーの話もしてくれました。その昔「スウェーデン=フリーセックス」の国のように誤解した団体が大勢訪れていたらしいのです。日本人観光客向けのポルノ映画館ができるほど。フリーセックスって、男女平等って意味だったんですけどね。どうしても僕にそのことを伝えたかったらしくてね。その話を聞かせてくれた以降は、まるで家族ように接してくれていますよ。
──パラダイスさんをサンタクロースとしてきちんと迎えたくて、その話をしてくれたんですね
向き合ってくれたんだと思います。そして、僕を認めてくれているんだと思いましたね。
──なるほど。サンタって難しい……ちなみにサンタのお仕事って何をされるのでしょうか?
クリスマスイブ当日にお家で過ごせない子どもたちが暮らしているところを、9月頃から先回りして訪問しています。福祉施設や病院の訪問などが多いです。体の不自由な方の施設や児童養護施設に行くこともあります。商業施設のクリスマスツリー点灯式や、記念撮影会などに参加させて頂くこともあります。
──お仕事をされていて、よかったと思うことがあれば教えてください。
僕にとっては、子どもたちと接する仕事はとても意義深いものだと思っています。というのも、サンタクロースって子どもにとっては特別な存在だと思うんです、特に日本では。欧米ではクリスマスは家族で迎えるもので、それが当たり前の文化としてあるんですよね。サンタクロースの存在は割と子供が成長しても、ずっと信じられているものなんですよ。大人になってもいつまでもプレゼントをもらい続けるのが当たり前な伝統や風土が根付いています。
でも、日本の場合、クリスマスもサンタクロースも歴史が浅く、さんざんプレゼントもらっていた子どもが、年頃になると親に向かって「サンタさんなんていないでしょ!!」ってなってしまいます。残念なことですけどね。
──小学校の先生が「サンタはいません!」なんて言う人もいますものね。
でも、子どもたちのいる施設に行くとね、職員さんや施設の方に胸の内を明かせないような子が、コソっと僕だけに、思いを打ち明けたりしてくれるんですよ。「普段は笑ってるけど、本当はいつもさみしい思いをしてるんだ」とか「あまりおしゃべりは上手じゃないけど、もっと友達と仲良くしたいんだ」とかね。そうすると、実感しますよ。サンタはやっぱり子どもにとって特別な存在なんだって。
──無垢な子どもだからこそ、誰にも言えない秘密を打ち明けたりするのかもしれませんね。
相談しやすい、秘密は守るってわかっているのかもしれません。
──割と大変なお仕事だと思うんですけど、仕事の上での苦労話とか、他国のサンタさんと共有したりするんですか?
仕事の苦労は共有しないですけど、公認サンタクロースのコミュニティは存在します。非公開のFacebookページもありますよ。
──その公認サンタクロースの皆さんと、どんなことを話したりするんですか? サンタが集まるとどうなるのか、全然想像もつかないですけど……
毎年世界中の公認サンタクロースが集まる「世界サンタクロース会議」があるんですけど、大体聞かれるのは、日本のクリスマスについてですよね。昔は「日本ではクリスマスにフライドチキンを食べる人が多い」っていうと、めちゃくちゃ驚かれました。「生クリームの乗ったデコレーションケーキにロウソク灯したあと食べる」っていうと、皆さん「マジかよ!」みたいな反応をするんですよね。
▲公認サンタクロースの移動は、基本エコノミークラス トナカイのソリは、クリスマスイブの夜にしか使えないことに
▲世界サンタクロース会議の屋外会議場 デンマーク コペンハーゲン Photo:角田明子
▲世界サンタクロース会議の合間に、コペンハーゲンの市内の運河をクルーズする世界中から集まった公認サンタクロース Photo:角田明子
──やっぱカルチャーショックを受けるんですかね。サンタのみなさん……。
日本は島国なので、いつまで経っても本当のクリスマス習慣が根付きにくいというのを20年間で実感しています。「サンタクロースからの手紙」なんて商売がまかり通っているのがその証拠です。手紙は、サンタクロース宛に子どもが書くもの、それをクッキーと飲み物と一緒にクリスマスイブの夜に枕元に置いておくというのが世界標準です。そういうインチキサンタの手紙商法に加担している公認サンタクロースというのは、世界に1人もおりませんからね。
──長時間、お話を聞かせて頂きありがとうございました。それにしても、サンタの公認試験、サンタの仕事は大変なことなんですね。簡単に「サンタになる」みたいなことを考えてはダメですよね。そんな軽々しくなれるものでもないし……
いや、そうじゃなくて、日本人はみんなサンタになるべきですよ
──え!?
『おもてなし』という言葉が妙に軽々しく感じられるようになってしまいましたが、本当にそう思うのなら、施しの精神があっても良いと思います。陰ながら、常に誰かのサンタであり続けたいと思っていれば、それで良いと思います。自分で「実はサンタだよ」と思って、生活を送れば、豊かな気持ちになれると思います。自分のできる範囲で施しをする気持ちを持ち続けるだけで、べつにサンタクロースの服なんか着なくても十分。若い人には、今からサンタスピリットをたくさん蓄えていって欲しいと思います。
──なるほど……、公認サンタクロースだけがサンタではなく、その「サンタスピリット」を持っているからこそ、サンタクロースなんですね。ありがとうございました!
・もしも、くじびきで賞品が2つ当たったらどうする?
そう、誰でもみんなサンタになれる、重要なのは “サンタスピリッツ” を持つことなのだ。とはいえ、サンタスピリッツを持ったとしても、私みたいにお金がなく、プレゼントを買えないサンタもたくさんいるはず……。
そんなサンタクロース予備軍のみなさんこんにちは!
スマホゲームアプリ『モンスターストライク』(通称モンスト)では、モンスト年末年始キャンペーン’17- ’18で「モンスト サンタになれるくじ」を実施するぞ。
ただのクリスマスくじじゃない。当選すると、豪華商品が自分用に1つもらえて、さらに誰かにプレゼントできちゃうのだ。ポルシェや世界一周旅行、話題の有機ELテレビだってもらえるし、プレゼントもできる! 1つは自分へのクリスマスプレゼントとして、1つはサンタになったつもりで誰かにプレゼントしよう。
家族にあげてもヨシ! 友達や恋人にあげてもヨシ!! ちなみにクリスマスくじは、2017年12月23日(土)~25日(月)の3日間実施。1人につき1日1回、すなわち3回チャレンジできるぞ。くじはモンストアプリを立ち上げて、トップ画面にある “くつ下アイコン” からくじをひくだけ。詳細は特設サイトで確認して欲しい。
サンタになるつもりで、どんどんチャレンジしてみよう。ホーホーホー!
参照元:キャンペーン特設サイト、サンタになれるくじ
Report:佐藤英典
Source: ロケットニュース24
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