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よく言われることだが、世の中は知らないことだらけである。そしてそれを身に沁みて感じるのが、海外に行ったときではないだろうか。環境や言語が変われば、今まで当たり前にしていたことが出来なくなって戸惑うことは珍しくない。だけど……!
さすがに、エレベーターの乗り方が分からずにテンパるとは思いもしなかった。というか、あんな手押しタイプがあったなんて……。エレベーターひとつとっても、色々あるんですなぁ。
・ヨーロッパのホテルで見たエレベーター
私はそのエレベーターを今まで2回見たことがある。最初はオランダのスケベニンゲンにあるホテル。そして、ギリシャのロードス島にあるホテルだ。その2つに細かな違いはあったものの、サイズが小さかったことと、日本のホテルにあるエレベーターとは全く違う雰囲気だったことは共通していたように思う。
雰囲気がどう違うのかというと……日本のホテルにあるエレベーターが、「どうぞ、お乗り下さい」って感じだとしたら、こちらは「乗りたかったら乗れば?」という感じといおうか。どこか業務用エレベーターっぽくもあるし、部屋の扉っぽくもある。とにかく、エレベーターらしくないのだ。
だがそんな見た目よりも何よりも、ビビったのはその動かし方。手順はこんな感じであった。
・エレベーターの動かし方
1. ボタンをワンプッシュしてエレベーターを呼ぶ(なお、上に行こうが下に行こうがボタンは1つしかない)
2. エレベーターが自分のフロアに到着
3. 扉を手で押して中に入る
4. 行きたいフロアのボタンを押す
5. エレベーターが動き出しても、そのままずっとボタンを押し続ける
6. ガチャという音がしたら到着の合図
7. 入った時と同じように、手で扉を押して外に出る
──ざっとこんな感じだ。
ご覧の通り、特徴……というかトラップは2つあり、扉を手で押して出たり入ったりすることと、到着するまでボタンを押し続けることである。
また、マジな注意喚起をしておくと、いったん中に入ってエレベーターが動き出したら到着するまで出入り口の部分に手を触れてはいけない。なにせ、そこは剥き出しになっているのだから。
・失敗談
——なんてことを言っている私も、オランダのスケベニンゲンで取材していた時、滞在中のホテルでまんまとトラップに引っかかってしまった。エレベーターが到着しているにもかかわらず、ずーっと前の扉が開くのを待っていたのだ。押して入ればいいとも知らずに……。
数分待ってしびれを切らした私は、ホテルのスタッフに「エレベーター来ないみたいです」と言ったら……あっ! そうやるんですね〜! 押せばよかったんですね。なんか、お恥ずかしい……となった次第である。
というわけで、エレベーターっぽくないエレベーターをどこかで見つけたら気をつけてくれ! もう一度繰り返すが、ポイントは「扉を手で押すこと」と「ボタンを推し続けること」だぞ!!
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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