※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
儲かりまっか? ボチボチでんなあ。大阪弁は方言の中でもメジャーな部類に入るだろう。そのため、あまり使われない言葉や誤ったイントネーションが「大阪弁」として広まっていたりする。冒頭のやり取りもほぼネタでしか言わんからね。知らんけど。
一方、大阪人がよく使うのが「シバく」だ。意味は「叩く」「殴る」に近く、「シバくぞ!」という感じで脅し文句として使用されるのがポピュラーな使い方。一聴すると物騒だが、大阪人は「シバく」と言う時、実は語尾によってどれくらいキレているのかを使い分けているのだ。
・「シバく」にも色々ある
生まれも育ちも大阪である私(中澤)。青春は「シバく」と共にあった気がする。綺麗な言葉ではないため大人はあまり言わないが、高校生くらいまではこの言葉はまさに挨拶代わりだった。
そう言うと、物騒な青春と勘違いする人もいるかもしれないが、前述の通り「シバく」はあくまで脅し文句である。そのため、大体の場合は本当にシバかれることはない。ガチでシバく時はわざわざ言わないのである。
言わば、コミュニケーションの1つ。ただし、そのコミュニケーションの中には、「友愛の表現」から「ブチギレ寸前」までの段階がある。大阪人はそのガチ度を「シバく」に続く語尾で表現しているのだ。下記に3つの段階にわけて説明しよう。
・友達同士の甘噛み「シバくで」
まず、1番シバく気がないのが「シバくで」である。これは友達同士のジャレ合いで使われることが多い。脅すというより「こう言っても相手は怒らない」というニュアンスの方が強い友愛の表現で、女子に言われるとドキッとする。
使用例「いやいや何言うてんねん! シバくでホンマ(笑)」
・キツめのツッコミ「シバくぞ」
友達にイラッとした時など、ちょっとキレ要素の入るキツめのツッコミとして使われるのが「シバくぞ」。調子に乗っていらんことしてくるヤツに対して使用される。脅しの意味が含まれるが、狂犬ではない限り知らない人には使わない。友達をちょっといさめる程度だ。
使用例「お前ふざけんなや! シバくぞ!!」
・ブチギレ5秒前「シバいたろか」
「シバく」の最上級系が「シバいたろか」。知らない相手に対してキレそうな時、もしくはブチギレた時に使用する。私は使ったことはないが、かつて満員の環状線でオッサンが使ってるのを1度だけ聞いたことがある。まあ……相手は私なんだけどな……。
胸ぐらを掴んだりの行動と共に発されることが多く、後先考えず「ガチでシバく!」という脅しとして使用される。
使用例「痛ッ! 何さらしとんじゃ! シバいたろかコラァ!!」
──いかがだっただろうか? 大阪出身者以外からは「怖い」とも言われる言葉だが、実際は大半が冗談であることがお分かりいただけるかと思う。
事実、私がボッコボコにシバき回された時、相手は「シバく」とか言わなかった。以上、大阪人と付き合う際の参考にしていただければ幸いである。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

Source: ロケットニュース24
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。