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成田国際空港から約4時間、ミクロネシア諸島の西側に人口約2万人の「パラオ共和国」はある。ダイバーの聖地、はたまた世界屈指の親日国として知られるパラオだが、2017年10月現在、レンタルWi-Fiさえないほどインターネット環境は整備されていない。
「せっかくだからゆっくりすればいいじゃん」という声も聞こえてきそうだが、それでもついついスマホをいじりたくなるのは現代人の性(さが)といえよう。今回はつい先日パラオに足を運んできた記者が、パラオで何とかWi-Fiに接続する方法を3つご紹介したいと思う。ズバリ、旅行者必見だ。
・レンタルWi-Fiがない
海外にお出かけの際、空港でレンタルWi-Fiを利用する人は多いことだろう。アメリカやヨーロッパ、ハワイやグアム、韓国や台湾などなど、人気観光地のほぼ全てのエリアにレンタルWi-Fiは対応しているが、2017年10月現在、各社ともにパラオ向けのレンタルWi-Fiは用意されていない。
ある意味でスマホを手放すいい機会ではあるが、フォトジェニックすぎる絶景も多く「くぅぅぅーーー! SNSにアップしてえ!!」……となるのもまた事実。そんな人は以下の方法を試して欲しい。
・1:ホテルのWi-Fiに接続する
リゾートホテルならば、とりあえずはWi-Fiが設置されている。……んが、その速度は非常に遅く、日本と同じようにはいかない。現地のガイドさんが「パラオNo.1のホテルWi-Fi」と口を揃える「パラオ・パシフィック・リゾート」でも、通信速度はかなり遅かった。
例えばインスタグラムに投稿しようとした場合、アップまでに10分程度はザラにかかる。長ければ30分、奇跡的に短くて1分程度といったところだ。さらに投稿できても、読み込みは出来ないと思った方が良い。パラオの最高級リゾートホテルでコレだから、他のホテルではさらに時間がかかるハズだ。
・2:プリペイドカードを購入する
パラオのコンビニやスーパーでは、Wi-Fiのプリペイドカードが発売されている。SIMフリー、SIMロックにかかわらず利用でき、1日10ドル程度が相場だそうだ。ただし現地のガイドさんによると「基本的には繋がらないですよ」とのことなので、期待しない方がいいだろう。
・3:Wi-Fiのあるカフェや飲食店を利用する
色々と試してみた結果、もっとも快適だったのはこの方法だ。Wi-Fi使い放題を謳うカフェや飲食店は意外と多く、例えばカフェでコーヒーを購入すると店員さんがパスワードを教えてくれるのだ。
もちろん日本に比べるとかなり劣るが、ある程度の忍耐力があればそれなりにネットを利用できた。ただし、店内が混雑してくるとWi-Fiにも接続しにくくなるので、タイミングも重要である。とはいえ、超高級ホテルに泊まらなくても利用できるから、旅行客には最も現実的な手段といえるだろう。
なお、街中には無料Wi-Fiが無数に飛んでいるが、基本的には繋がらないと思った方がいい。旅行中、何十回も接続を試みたが、インターネットを読み込んだことは1度も無かった。
余談だが、日本人の現地ガイドさんによると、
「いまグアムから海底ケーブルを引っ張って来てて、2017年中には光通信になるらしいですよ」
……とのことである。つまり現在はADSL? なので、そもそもの前提として日本並みのネット環境を期待してはいけない。また2017年中という噂についても「パラオなので本当に今年中に光になるのかわかりませんけどね。もう10月だし」と話していたことも記述しておこう。
ぶっちゃけネット環境は不便だが「それでもネットの無い生活に慣れますね、諦めます」と語っていたガイドさん。やはりパラオではスマホを手放して大自然を満喫するのが正解なのかもしれない。パラオにお出かけの際は「日本並みのネット環境は望めない」ということは肝に銘じておこう。それでも「本当に来てよかった」と思えるのがパラオなのだ。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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