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日本でもハリウッド映画は大人気だが、そんな世界のエンターテイメントのメッカは、現在ダイバーシティ(多様性)の問題で大きく揺れている。圧倒的に白人俳優が有利だと言われる世界で、もっと人種に多様性を持たせるべきだとの声が挙がるようになったのだ。
そんななか、あるハリウッド業界人が「アジア系俳優は表情豊かじゃない」と発言したことに反発する人が続出。ネットで大炎上しているというのである。
・アジア系俳優は表情が豊かじゃない!?
米ニュースサイト『Mashable』によると、米社会学者のナンシー・ワン・ユエンさんが、ハリウッドでの人種差別について綴った著書『Reel Inequality: Hollywood Actors and Racism』に登場する一節が、事の発端となったのだという。
米カルチャー情報サイト『Pasta Magazine』が、ハリウッドでアジア人俳優が苦戦している記事を掲載した際、著書からの一節を引用。そこには、「あるディレクターが “アジア系俳優は表情が豊かではないから配役しにくい” と述べていた」と書かれていたのである。
・怒ったアジア系ネットユーザーの間で大炎上!
その記事を見た、作家でアジア系のモーリン・グーさんが、「#ExpressiveAsians:表現が豊かなアジア人」とのハッシュタグ付きで、怒りの表情を浮かべながら中指を立てている自身の写真を投稿。
すると、そこから火がつき、同ハッシュタグ付きの画像やコメントが続々と投稿されて、大炎上する展開に! なかには、頭を抱えて困った表情を浮かべたジャッキー・チェンのGIF画像なども見られた。
・ホワイトウォッシュが横行するハリウッド
確かにハリウッドでは、原作やオリジナル版はアジア人が主人公なのに、ハリウッドでリメイクされる時は白人俳優が起用される場合がほとんどである。
ちなみに、白人俳優が白人以外の役を演じることを「ホワイトウォッシュ」というのだが、ハリウッドで製作された実写版映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』で、主役の草薙素子を演じたのは白人女優のスカーレット・ヨハンソンだった。
そんな例を挙げたら切りがなく、近年ハリウッドでは配役に多様性を求める声が広がり、スタジオは対応に迫られているようだ。スタジオとしては興行成績として結果を出す必要があるため、できるだけ名前が売れた大物俳優を使おうとする傾向が強い。
その結果、最終的に白人俳優が主役を演じることが多くなってしまうのかもしれない。しかし最近は、メキメキと頭角を現しているアジア系やインド系俳優なども増えていることもあり、少しずつ流れが変わっていきそうである。
参照元:Facebook @Reel Inequality: Hollywood Actors and Racism、Mashable、Past Magazine(英語)
執筆:Nekolas
Source: ロケットニュース24
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