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女優の鈴木砂羽さんが演出・出演する舞台から、演者の鳳恵弥さんと牧野美千子さんが直前で降板した一件が話題を呼んでいる。鳳さんと牧野さんが所属する事務所、またそれぞれのブログによれば、2人は鈴木さんから土下座を強要されるなど「人道にもとる数々の行為」を受けたという。
この件はワイドショーなどでも大きく取り上げられているが、報道を見て違和感があるのは、舞台の風習とイジメが混同していること」である。様々な情報が飛び交っているが、この2つはしっかり整理した方がいい。
・泥沼待ったなし
まずは舞台の降板騒動について、簡単に説明しよう。鈴木砂羽さんが演出・出演する舞台『結婚の条件』に出演する予定だった鳳さんと牧野さん。2人の所属事務所がスケジューリングのミスをし、2回目の通し稽古ができなかったことから鈴木さんから罵声を浴び、土下座を強要されたという。
現在は情報が入り乱れている真っ最中で、鈴木さんサイドが「2人の虚言」だといえば、鳳さんサイドは「謝罪を受け一度は舞台に戻るつもりだったが、鈴木さん側から “もう代役は決まった” と告げられたので降板した」などとしており、まさに “泥沼待ったなし” の状態だ。
・話をややこしくしている存在
ことの真相についてはいったん置いておくとして、今回の騒動をややこしくしているのが、梅沢富美男さん、高橋克実さん、カンニング竹山さんなどの舞台経験者たちである。それぞれワイドショーでこの件について触れているが、
「土下座と言うが、稽古が終わったら全員ありがとうございましたと手をつくのはあたり前」
「演出家は大体一段高いところに座っていて、演者たちは床に座ってダメ出しを聞くから、自然と最初から土下座してる感じになる」
「稽古は人格否定から始まる。本当に有名な俳優さんでも稽古場の隅で泣いたりしている」
……などと、いずれも鈴木さんを擁護、降板した2人に非があるというスタンスだ。
確かに世の中的にはナンセンスに思えても、“その世界だけの風習” は存在する。そしてそれ自体は否定することでもない。演劇の世界における価値観が独特であろうと、外野がヤイヤイ言うことではない。
記者がちょっとだけキックボクシングを習っていたときには、稽古前と終わりには必ず全員で神棚に向かい土下座スタイルで頭を下げていたし、あの大女優・中谷美紀さんは映画『嫌われ松子』の撮影の際、監督から厳しい指導を受け「殺してやろうか」と思うほど追い込まれたという。
なので、その世界の独自ルールはいい。……が、問題なのは、
「独自ルールや風習に見せかけて、パワハラやいじめがあったのではないか?」
……ということだ。厳しい指導と単純なイジメ、その境界線はパッと見ではわかりにくいが、要するに鈴木さんは2人に愛を持って接していたのか? 2人は鈴木さんから厳しさの中に愛を感じていたのか? これに尽きるのではないだろうか?
正直、この件で鳳さんと牧野さんの名前を知った人も多いことだろう。鈴木さんとの知名度の差は歴然だ。それだけに、有名人たちが風習だけを理由に鈴木さんを擁護する姿に違和感を覚えずにはいられない。風習の一点張りだと、逆に鈴木さんのイメージも下がってしまうように思う。
風習とイジメ。今回の報道を目にする際は、その2つは分けて考えた方がいい。そして舞台関係者は風習を理由にするだけではなく、鈴木さんに愛があった根拠を示した方が本人のためにもなるハズだ。
参照元:しぃぼるとプロダクション 、 直撃LIVE グッディ! 、 情報ライブ ミヤネ屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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