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人間には逃走本能が備わっているのか、捕まりそうになったら逃げ出したくなってしまうようである。というのもアメリカでは、テレビのニュース番組で警察と容疑者のカーチェイスがしょっちゅう放送されているからだ。そして今回は、そんな追跡劇を見慣れている人でも、ビックリしてしまうようなツワモノが登場したというので紹介したい。
なんと万引きで捕まった女性が、後ろ手に掛けられていた手錠を外してパトカーを奪い、アクション映画さながらの壮絶なカーチェイスを警察と繰り広げたのである!
・万引きで逮捕された女性が手錠を掛けられるが……
事件が起きたのは、米テキサス州。ラフキン警察署の警官が、トーシャ・スポンスラー(33歳)という女性を逮捕し、パトカーの後部座席に座らせて署に連行しようとしていた時のことだった。
同署の Facebook ページに投稿された犯行動画「Toscha Sponsler Pursuit 9/2/17」を見ると、パトカーの中にいる容疑者は、まずシートベルトを外して体を動きやすくした後にゴソゴソと動き出す。そしたら次の瞬間! 一体どうやったのか、手品のように手錠を外してしまったではないか!
・パトカーを奪って逃走!!
そしてスポンスラーは、本来なら閉まっているはずなのに開いていた運転席と後部座席の間に設置されたしきりから運転席へ移動。警察官は、まさかスポンスラーが逃走を試みようとしているなどとは夢にも思っていないのか、容疑者が万引きした品の取り調べ真っ最中だ……。
その隙をついて、なんとスポンスラーがパトカーのエンジンをかけて逃走してしまったから、警察官は大慌て! どうやら警察は、しきりを開けっ放しにしていただけでなく車の鍵も付けたままで、完全に容疑者を甘く見ていたようである。
・23分にわたるカーチェイスの末、容疑者を逮捕!
こうして、スポンスラーとパトカーのカーチェイスが勃発! 先回りした警察が、鋲(びょう)が付いたスパイクストリップを道路に放って車と止めようとするも、それをも上手くかわした容疑者はなおも逃走を続ける。
最終的に、時速160キロで逃げる容疑者と23分にわたる壮絶な追跡劇を繰り広げた警察は、「PITマニューバ」を使って、スポンスラーの逃走を食い止めることに成功! 「PITマニューバ」とは、カーチェイスの際に逃走車両にパトカーをぶつけて止めさせる方法で、車のコントロールを失った容疑者が木に激突して、あえなく逮捕となったのであった。
それにしても、女性がアクション映画さながらのカーチェイスを警察相手にやってしまうとは驚きである。万引きの罪だけなら服役は免れることができたかもしれないのに、一体彼女が何年の刑を食らうのか気になるところだ。
参照元:Facebook @Lufkin Police Department
執筆:Nekolas
Source: ロケットニュース24
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