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県内では熱烈に愛されているのに、県外だと誰も知らない。皆さんの出身地にも、そんな超局地的グルメのひとつやふたつ、きっとあるはずだ。そういうものに限って銘品が隠れているものである。
ということで、今回ご紹介したいのは「県民なら誰でも知っている! 隣県でさえ知名度ほぼゼロ!」な福井県のサイダー『さわやか』だ。ただのレトロパッケージなメロンソーダかと思ったら……その味わいは格別。県民に嫉妬するレベルの飲み物だったのである。
・ほぼ福井県民しか知らない『さわやか』
『さわやか』、またの名を『ローヤルさわやか』。『さわやかメロン』と呼ばれることもある。見た目は普通のメロンソーダであるが、県外でさわやかの名が出たときの福井県出身者のテンションの高さは異常! 他のメロンソーダとは一線を画すらしいのだ。
そんなスゴイものを、ほぼ福井県民しか知らない理由はただひとつ。これまで県外でほとんど流通していなかったから! 一部情報によると隣の石川県の一部でも売られているという話だが、知っている人に会ったことはない。
ということで、生まれも育ちも現住所も福井の20代、寺野茶宇留守(てらの・さうるす)さんに買ってきてもらった。
・やわらかな味 / クリームソーダにすると激ウマ
実際に『さわやか』を手にとってみると……これが平成の世かと思うほどシンプル! 原材料も気持ちいいほどシンプルだ!
さっそく飲んでみると、確かに他のメロンソーダとは違う味。炭酸は微炭酸も微炭酸。ほんのり感じる程度。かと言って、抜けかけというわけではなく喉のおくで優しくシュワシュワしている。
優しくあまい。無果汁の炭酸飲料にありがちなケミカル臭もナシ。優しい味。全体的には「やわらかい」という表現がピッタリだ。原材料はよく見かける甘味料や香料なのに、この格別な味わい。その理由は、名水と名高い清流・九頭竜川の伏流水が使用されているからに違いない。
グイグイとそのまま飲んでもよし。アイスをのせてクリームソーダにすると、やわらかな口当たりがバニラといい具合にマッチして非常に美味であった。
・『さわやか』のいま
地元で30年以上愛されている『さわやか』。だが寺野さんによると、「最近はあまり見かけなくなっているような気がする」とのこと。マジか! このレトロで味わい深い飲み物が消えてしまうのはもったいない! 余談だが、逆に盛り上がっている静岡のハンバーグ店『さわやか』について聞いてみたところ「どうとも思っていない」とのことだった。
福井の『さわやか』は、以前はほぼ県内でしか手に入らない幻の逸品だったが、最近では、福井近辺のSA、楽天などの通販、銀座と青山のアンテナショップでも取り扱われている。500mlで130円程度だ。懐かしい人はもちろん、特別なメロンソーダを味わってみたい人も一度チェックしてみてはどうだろう?
参考リンク:北陸ローヤルボトリング、NEXCO中日本
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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