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世界で有名な日本人といえば? 何人か名前は挙がるが、スタジオジブリの宮崎駿監督を外すことはできないだろう。先日、そんな監督が “最後の最後となる長編アニメの制作” を発表、スタッフ募集に海外から応募が殺到したのだとか。
それはさておき──
中国では「巨匠・宮崎グズオ」が発見されていた。
・巨匠「宮崎グズオ」
「宮崎グズオ」が発見されたのは、上海市の古北・水城路エリアである。このエリアの名を聞いてピンと来た人もいるはず。海賊版DVDだ。買うのも、日本に持ち帰るのもダメなアレである。
わりとシッカリしたDVDの箱には、私たちがよく知っている宮崎駿監督がプリントされている。白髪、優しさと厳しさを秘めた瞳、そしてお馴染みのエプロン姿。誰がどう見ても宮崎駿監督である。
だがしかし!! そこに印字されている日本語は「宮崎グズオ」! 繰り返す、「宮崎グズオ」!!
中国語では「宫崎駿」と印字されているのに対し、日本語の方は「宮﨑グズオ」。わざわざ氏名の本来の表記である「立」の方の「﨑」の字を使う気のつかいようなのに「グズオ」。「駿」のままでよかったのに、なぜ……?
・偶然か、必然か
中国で間違った日本語表記を見たことがある人も多いだろう。有名なところでいうと「ン」が「ソ」、「る」が「ゐ」に置き換わっているなどだ。たいていの文字の間違いは「“日本語がわからない=文字の見分けがつかない人” が間違っちゃったんだろうな」と納得できるだろう。
しかし、グズオは「オ」だけあっているものの、「グ」は「ハ」似ても似つかないし、「ヤ」と「ズ」だってかすりもしていない。だったら……もしかして中国では「グズオ」と呼ばれている!? 中国人に聞いてみたところ
「聞いたこともない。宫崎骏(ゴンチー・ジュン)って普通に中国語読みするだけよ」
とのことであった。
偶然か。わざとか。一瞬、「本物を完コピするのはさすがにマズイので、ちょっと変えて言い逃れしようとしている説」も頭をよぎったが、それも不自然だ。
どんな意図があったのかは不明だが、「グズ」という聞き覚えがあり、かつパワーがある文字に収まるとは。このDVDを作った者よ、お前の存在には薄々気づいていた……お前はいったい何者だ。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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