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今回は、自動売買における実践上のテクニックである自動売買のリスクを管理する方法を紹介します。「自動売買」とは名前の通りMT4にEAをセットしておくだけで、あとは自動で勝手にFXトレードをしてくれるというものです。なので、自動売買はセッティングしたら後は完全に放置しておくだけで良いと言われることがあります。
確かに、自動売買は環境さえセッティングしてしまえば完全に放置していてもトレードを続けてくれます。しかし、完全放置ではなく、人間の手で少し管理をすることで成績は安定するようになります。今回の講座では、自動売買のリスクを管理して成績を安定・向上させるテクニックを紹介していきます。
テクニックとはいっても難しいものではないので自動売買の初心者でも実践は簡単にできます。肝心のリスク管理のテクニックというのは「不安定な相場での自動売買を避ける」ということです。
自動売買は一定のロジック・プログラムに従ってトレードをするので相場が不安定であるとそのポテンシャルを発揮するのが難しくなるのです。不安定な相場というのは、経済ニュースなどが発表されるタイミングなどに生まれます。
例えば、通貨の金利変更などの経済的に影響の大きい経済情報が発表された場合には、相場は上下に大きく動く不安定な相場になります。このような経済情報は「経済指標」と呼ばれあらかじめ発表される日時を知ることができます。
経済指標には、上で例に出した金利関係のものだけではなく雇用や消費など様々なものがあり、毎日のように指標が発表されています。経済指標の中には、通貨価値への影響が大きいものから小さいものまであります。
つまり、通貨価値への影響が大きい経済指標の発表前後は相場が不安定になりやすいということですね。不安定な相場で自動売買を行うことはリスク上昇に繋がるので通貨価値に大きな影響がある経済指標が発表される前後数時間は自動売買を停止させるとよいでしょう。
毎日のように経済指標は発表されていますが、通貨価値に大きな影響を与える経済指標はそれほど多くはありません。ということで、重要な指標の発表日時をあらかじめ知っておき自動売買のリスクを上手くコントロールするようにしましょう。
また、経済指標以外では、月曜日と金曜日のトレードにも注意をする必要があります。外国為替市場は土曜日と日曜日は閉まっているので一般の投資家は基本的にトレードをすることができません。
なので、土曜日・日曜日に経済危機や国際紛争などの大きなニュースがあった場合には、通貨価値が急騰・急落する場合があります。もし、金曜日にポジションを持ったまま土日に突入し通貨価値に大きな影響を与える突発的なニュースがあった場合には予想できないような大きな損失が発生する場合があります。
ロスカット値を設定していても、ポジションは土日には決済されないので、月曜日に相場が開いた時には、取り返しのつかないような損失が出てしまうこともあります。
ということで、金曜日に自動売買を稼働させる場合には土日へのポジションの持ち越しをさせないようにしましょう。最近は、土日の持ち越しをしないように設定されたEAも作られていますがそういった機能がないEAを使う場合には、自分でポジションを決済するようにしましょう。
また、土日に大きなニュースがあった場合には月曜日に外国為替市場が開いた後数時間の相場は不安定になりやすいです。ということで、大きなニュースがあった後の月曜日には自動売買の稼働を停止しておくなどの措置をとると自動売買のリスクを低下させることができます。
それ以外でも、年末年始なども相場が不安定になりやすいです。上に紹介したような、不安定な相場では自動売買を停止するようにすることでリスクは低下し、成績は安定するようになります。
ですが、全てのリスクを回避しようとすると自動売買の稼働機会が失われすぎてしまい、成績は逆に悪化してしまいます。なので、大きなリスクだけを回避して、小さなリスクは許容をするというような対応が必要になります。
どの程度のリスクなら許容をするかというのは個人の考え方もあるので一概にこうするべきということはできません。リスクに対する考え方は自動売買を実践する上で変わるものですし、これから、実際に自動売買を始めてみて、自分にあったリスク管理を身に着けていくとよいでしょう。
ということで今回は以上です。また、次回お会いしましょう!
Source: GOEMON雑学王
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