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いよいよ本日2017年8月11日、映画『スパイダーマン:ホームカミング』が公開された。以前の記事で「映画の良かった点と悪かった点」そして「トム・ホランドのインタビュー」をお伝えしたが、なんと今回は「日本語吹き替え版の声優」にチャレンジしてきたのでご覧いただきたい。
……母ちゃん見てるかい? あんたの息子はついに、ついに高校生の頃から大好きだったスパイダーマンの映画に(声で)出演することになっちゃったよォォォオオオオオ!
・豪華声優陣が集結
スパイダーマン役を榎木淳弥さん、アイアンマン役を藤原啓治さんが担当するなど、豪華声優陣が集結したことでも話題の映画『スパイダーマン:ホームカミング』。「良かったらやってみます?」という軽いノリでお誘いを受けたものの、もちろん私(P.K.サンジュン)に声優経験などない。
それでも「スパイダーマンに携われるなら……!」という喜びと、「まあ、軽く声を合わせとけば大丈夫でしょ」という浅はかな考えで声優に挑戦してみたわけだが、結論から言うと私は、
「よう」
たったこれだけのOKをもらうために、約1時間を費やしてしまった。結果的にその場にいた監督さんやエンジニアさん含め、10人近くの大人の貴重な1時間を潰してしまったのだ……。先に謝っちゃおう、本当にすみませんでした!
・吉田ウーロン太師匠
それはさておき、声優経験ゼロの私を最後まで優しくフォローしてくれたのが、ピーターの親友・ネッド役の「吉田ウーロン太」さんである。お手本からアドバイス、タイミングの取り方まで事細かに指導してくれた、私にとっては声優の師匠だ。
お笑いトリオ「フラミンゴ」のメンバーとして活躍しつつ、俳優・脚本家・演出家として様々な映画やドラマに携わるウーロン太さん。声優としても「怪盗グルーのミニオン危機一発」や「キック・アス」に出演する実力派である。
そのウーロン太さんに基本的な指導を受け、いよいよ声優チャレンジ! 私に与えられた役は「ピーターが学校帰りに寄るサンドイッチ屋の外に座っている白い服の男」である。もう1度言おう、「ピーターが学校帰りに寄るサンドイッチ屋の外に座っている白い服の男」だ。
セリフは一言、ピーターに挨拶され、
「どうも」
……と返す、たったの3文字これだけである。
・全然OKが出ない
ぶっちゃけ、内心「これなら余裕」と思いきや、なかなか思うように「会心のどうも」が出てくれない。監督やウーロン太さんから「この男の気持ちになって」「ピーターとは顔見知りなんだよ」などのアドバイスをいただくが、全くもってOKが出ないのだ。
「ど・う・も」たった3文字がまさかこんなに難しいだなんて……。1978年に生を受けてから39年、いまだかつてこれほど真剣に「どうも」と向き合ったことはない。そして今後もきっとないだろう。
そうこうしているうちに、かれこれ30回くらいはNGを出したときだろうか? 見かねた監督が提案してくれたのが、セリフの変更である。3文字の「どうも」から2文字の「よう」に変更することになったのだ。もちろん役は「ピーターが学校帰りに寄るサンドイッチ屋の外に座っている白い服の男」のままである。
そこから「よう」を振り絞ること20テイク以上。大人たちが私のためだけに時間を割いてくれていると思うと、申し訳なさ過ぎて居ても立ってもいられない気持ちだったが、ついに監督から「これで行きましょう」とOKが出た……!
・魂の「よう」を括目せよ!
再三お伝えしている通り、私の役は「ピーターが学校帰りに寄るサンドイッチ屋の外に座っている白い服の男」でセリフは「よう」この一言。映画開始15分くらいでそのときはやって来る。愛しさと切なさと心強さと申し訳なさと……その全てを込めた「魂のよう」はぜひ劇場でご確認いただきたい。
また光栄なことに日本語吹き替え版に限り、エンドクレジットに「P.K.サンジュン」の名が刻まれているから、ぜひそちらも探していただければ幸いだ。映画『スパイダーマン:ホームカミング』は日本語吹き替え版も、本日8月11日から大絶賛公開中! みんな観てくれよな!!
参考リンク:「スパイダーマン:ホームカミング」公式サイト 、 吉田ウーロン太公式ツイッター
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.
Source: ロケットニュース24
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