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ミュージシャンなら一度は降りてみたい階段がある。段ごとにキラキラ虹色に輝くネオン、鳴り響くソリッドなエレキギター、大人向けの顔をしたタモリさん……そう、テレ朝の音楽番組『ミュージックステーション』の階段、略して「Mステ階段」だ。
10年以上売れないバンドマンである私(中澤)も例外ではない。Mステ階段は、初めて「バンドやりたい!」と思った時からずっと変わらず夢である。というわけで、Mステ階段を降りてみたぞ!
・遥かなるMステ
しかし、なぜにたくさんあった音楽番組の中でもMステだけが特別なのか。それは、現在も番組が続いているというのも大きいが、出演者の豪華さもあったかもしれない。
B’z や Mr.Children など、他の音楽番組にほとんど出ないミリオンヒットの常連が、Mステにだけは出ていたのだ。実は、私がギターを始めたのもMステで Mr.Children が『花 -Memento-Mori-』を演奏してるのを見たからである。
おそらく、90年代に音楽の道に踏み込んだミュージシャンは、多かれ少なかれ似たような経験があるのではないだろうか。音楽業界の黄金時代だった90年代、みんなあの階段に憧れた。
・テレ朝にMステ階段が!?
そんなMステ階段が、2017年7月15日から8月27日までテレビ朝日の1階に設置されているという。さっそく、私のバンドメンバーにして同じくMステに憧れを持つ「フリサト」の水本と、テレビ朝日に行ってみたところ……うおおおおアレじゃね!? 出口付近に例の階段を発見!!
・子供たちで賑わう会場
夏祭りの客は子供か家族連れが大半であるためか、他のアトラクションほど列ができていない。係員たちが「はーい、このタイミングで降りてねー」と子供たちにレクチャーしている。若干のジェネレーションギャップを感じたが、とにかく我々はあの階段を降りたいのだ。
というわけで、子供たちに混じって列に並ぶ。しかし、Mステの階段を降りるのに、私服というわけにはいかない。タモリさんに失礼だ。そこで、ライブ衣装にチェンジ。「ガチですね!」と係員のお兄さん。半笑いである。
・夢にまで見た一歩
目の前には夢にまで見た階段。どれだけのバンドマンがこの階段を夢見て、そして夢破れていったのだろうか。そのキラキラは累々とした屍の上に輝いていることを忘れてはならない。一歩……踏み出す。
階段を降りるのは一瞬だった。降りている途中のことなんて何も覚えていない。あっけないものである。たったこれだけのことが夢だなんて。たったこれだけの夢が20年必死にやっても叶わないなんて。笑っちゃう。アッハッハ。馬鹿みたいだねこんちくしょう。
「“夢はかなう”という言葉が嫌い。夢はかなわないよ。夢のかなわない自分をどう生きるか」とビートたけしさんは言った。もし、本当の階段を降りられたとしても、それは夢ではなくただの現実なんだろうなと思う。そんな中を生きているミュージシャンたちに今一度最大限の敬意を。
・本物のMステのように合成
テレ朝夏祭りの一環であるこのアトラクション。階段を降りるだけでなく、本物のMステの動画と合成してくれるサービスも行われている。動画に表示される名前は、係員さんが持っているアイパッドで打ち込むことで決定できるぞ。
なお、テレ朝へ入るのには、1DAYパスポートのサマパス(2000円)が必要なので、もし本アトラクションを体験してみたい方は、夏祭りのHPで詳細を確認してみてくれ!
参照元:テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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