「うつ病は美しくなんかない」ある女性が明かした “うつ病であることの告白” に賛同集まる



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朝、起きられない。トイレ行くのもめんどくさい。「なんとかしなきゃ」と常に思ってしまう……これは姉妹サイト Pouch でご紹介した「うつ病あるある」の一部。こんなふうに、うつ病になると日常生活に支障をきたすと聞いたことがある、もしくは、実感したことがある人も多いはずだ。

しかしその一方で、「やる気がないだけでは?」「うつ病のフリをしているだけなんじゃ?」などと理解しない人も少なくないもよう。この度、そんな人々にうつ病がどんな状態であるかを説明すべく、17歳の女性がメッセージを投稿。約30万のシェア数で話題を集めている。

・1カ月ぶりに髪をとき、1週間ぶりに歯を磨く

「1カ月ぶりに髪をとかした。ベトベトしていて、からまって、毛がプチプチ切れた。髪を洗っていたら、長いこと忘れていたその清潔な感触に涙が出た」

そう Facebook に投稿したのが、うつ病に苦しむというケイトリン・マリー・トッドさん(17)。この言葉を読んで、髪をとかせない状態になるなんて……と驚いた人もいるだろう。

それだけではない。トッドさんは、歯を磨くのも1週間ぶりだと告白。つらくて洗濯も全くできなかったため、清潔な服がなく、自分の臭さが気になって他者とハグすることも避けてきたそうだ。

それでもやはり、身体が清潔になるとホッとしたよう。シャワーから上がると、自分の体を抱きしめ、髪や体から立ち上るいい匂いをずっと嗅いでいたという。

・うつ病は美しくなんかない

そのような現状を明かした彼女は、次に「うつ病は美しくなんかない」「不潔なことでもある」と続けていく。

うつ病は、美しくなんかない。

うつ病は、不潔な状態。汚れた食器は山積みで、寝すぎて体が痛くなる。

うつ病は、友達がいなくなる。今では優しい3人の友達が残ってくれているだけ。

うつ病は、涙が出なくなるまで泣くこと。吐き気はあるのに何も吐けなくて、うめき声だけ出る。

うつ病は、ずっと天井を見つめ続けること。瞬きすら忘れるから、目も痛くなる。

うつ病は、家族を悲しませること。家族と距離ができ、もう仲良くしたくないと誤解させてしまうから。

うつ病は、虚しさを肉体的に感じられるもの。




そして世の人々に「片付けや外出できなくなった友人や家族を責めないで。うつ病であると告白されたら真剣に受けとめて」と呼びかけた。

・トッドさん「私たちは戦っている」

この投稿は Facebook 上でたちまち話題となり、「私も全く同じ。こうやって自分の状態を打ち明けあわなくちゃね」「本当にこの通り」などと多くの賛同が集まった。

また海外メディア『Scary Mommy』でインタビューされたトッドさんは……

「誰かからうつ病を相談されたら、もっと大変な人はたくさんいる、とか、生活を変えなさいなどと言うのではなく、ただその人の話に耳を傾けて」

「うつ病に苦しんでいる人は、どうか無理をしないで。髪をといて、水をたっぷり飲んで。そして自分自身を愛してあげて」

……とも話している。

前述のメッセージと共に、トッドさんは髪の毛をとかす写真も投稿している。メッセージの締めくくりの言葉を読むと、これは彼女なりの “戦っている姿” なのだということが分かるのだった。

「私たちはなんとか頑張ろうとしている。そうは見えないかもしれないけれど、頑張っているの。見て? 私は今日も髪をとかしているんだよ」

参照元:Scary Mommy(英語)、Facebook
執筆:小千谷サチ


Source: ロケットニュース24






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