【第8回目】金融業界の専門用語である「スワップ」について



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今回は金融業界の専門用語である「スワップ」について解説していきます。スワップは自動売買の場合にはそれほど重要ではありませんが、一応、FXをする以上は知っておきたい知識です。スワップの理解はそれほど難しいものではないので、これを期に、スワップのことを覚えておくとよいでしょう。

まず、前提としてそれぞれの通貨には金利があります。そして、通貨によって金利の高さは異なり金利が高い通貨や金利が低い通貨が存在します。FXでは、トレードの際に「日本円を売って米ドルを購入する」というようにそれぞれ異なる2種類の通貨を売買しますよね。実は、通貨の金利はFXのトレードにも影響を与えます。

 

どういうことかと言うと、金利が低い通貨を売って金利が高い通貨を買った場合2つの通貨には金利の差が発生するんですね。この発生した金利の差は、トレーダーの損益になります。ものすごく大雑把な説明にはなりますが、年利0%の通貨を売って年利10%の通貨を購入した場合1年間ポジションを持ち続ければ10%の金利を受け取ることができます。

 

このように、FXのトレードで発生する金利を「スワップ」または「スワップ金利」などと呼びます。(ちなみに「スワップ」は英語で「交換」を意味します)上の例では、スワップで得をしていましたが、逆に、スワップで損をする場合もあります。

 

上の例で売りと買いを逆転させると年利10%の通貨を売って年利0%の通貨を購入することになります。このポジションを1年間持ち続けた場合にはトレーダーがポジションサイズの10%の損失を受けます。つまり、スワップは得をする場合と損をする場合の両方があるということですね。

 

また、スワップ金利の損益はまとめて発生するのではなくポジションを持っていると毎日発生します。スワップ金利は一律に設定されているものではなく日によって微妙に増減します。さらに、スワップ金利はFX業者によっても異なります。自動売買の場合にはポジションを保有する期間が短いので基本的に、スワップはほとんど気にする必要はありません。




 

ですが、スワップ重視で長期間ポジションを持つようなトレードをする場合にはスワップ金利が有利なFX業者を選ぶとよいでしょう。ちなみに、FXの初心者にはスワップ目当てでトレードをするのはオススメできません。その理由は、資金力が無いとスワップの旨味が無いことと金利が高い通貨はレートが安定しにくいからです。

 

例えば、年利5%のスワップを受け取れるポジションを持っている場合1000万円の投資をしたとしても、1年間で利益は50万円しか出ません。しかも、通貨の価値が1年で持っているポジションとは反対方向に5%以上動いた場合にはスワップ金利以上に損失が発生してしまうので全体では損をしてしまうという場合もあります。

 

また、上にも書きましたが、金利が高い通貨は基本的に流通量が少ないのでレートが安定しにくいです。なので、金利が高い通貨の場合には年間でレートが10%以上変動するケースが頻繁に発生します。新興国通貨(南アフリカランドなど)と呼ばれる金利の高い通貨を持ち続けた結果通貨の価値が暴落して口座の資金がゼロになってしまったという人もいます。

 

金利が高い通貨は安全性に欠けるので経済危機が起こった場合には価格が暴落します。例をあげると、金利の高いオーストラリアドルと日本円の通貨ペアAUD/JPYはリーマン・ショックの際に数ヶ月でレートが半減しました。(つまり、数ヶ月で通貨の価値が半分になってしまったということです)

 

もちろん、ポジションと同方向にレートが動けばスワップ金利+トレード益で大きな利益になりますが長期間ポジションを持ち続けるトレードは資金管理力が重要になり初心者の人には向いていません。投資家の中には、スワップ金利だけで生活をしているという人もいますがそういう生活を送るためには莫大な資金量が必要になります。

 

ということで、最初はスワップを気にしせずにトレードをしてトレードで利益が出せるようになってきたらスワップを活用したトレードを始めると良いのではないかと思います。

 

今回のまとめ

  • スワップは通貨間の金利差で発生する
  • スワップは得をする場合も損をする場合もある
  • スワップは毎日発生する

 

以上、今回はスワップについて解説しました!

また、次回お会いしましょう!

Source: GOEMON雑学王






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