※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
「女性でいるというのがどんなことか、男性は決して理解できない。そのことが分かる体験談をお話ししたい」。この度、そんな言葉と共に始まる一連のツイートが話題となった。ツイートを発したのは、イギリス人女性ナタリー・ゴードンさん。
バスの中で性的嫌がらせを受けたゴードンさんは、そのときの気持ちや状況を “男性には決して理解できない” と述べている。それは、彼女が打ち合わせに向かうために、バスに乗っていたときのことだった。
・バスの中で「飲みに行かない?」と誘ってきた男
1人の男が、彼女のヒザをつついて「このバスはどこ行きか」と尋ねてきたそう。音楽を聴いていた彼女は、イヤフォンを外して次のバス停を教えた。すると男は「君はどこに行くの?」「飲みに行かない?」と質問してきたという。
ゴードンさんは不安な気持ちになりながらも「結構です」と断り、イヤフォンを耳に差し込もうとした。すると男が彼女の手からイヤフォンを引っ張り、「失礼だな」と言ってきたのだとか。
・「あなたが美人だからしょうがない」と何もしない運転手
“男を怒らせたくない” と思ったゴードンさんは「ごめんなさい」とだけ返した。しかしその後、男は彼女の方をジッと見つめながら、自分の股間を触り始めたというではないか。それを見て恐くなった彼女が、男に向かってヤメるように言うも、男は笑うばかり。
彼女はバスの男性運転手のところまで行き、男のことを報告。何とかしてほしいと訴えた。だが運転手はそれに取り合わないどころか、「あなたは美人だからしょうがない」と返してきたというのだ。
・「良い男性は、助けを求める女性の味方になって」とゴードンさん
これに激しく怒ったゴードンさん。体験談を説明した後に、「誰であろうと、どんな見た目をしていようと、何を着ていようと、女性に敬意を払うべき」といくつものツイートを展開する。
「攻撃されやすい人、嫌だと言っている人、助けを求めている人に敬意を払って」
「私がどんな見た目をしていたって、私が “NO” と言えば、NOでしかない。それがまかり通る世界であってほしい」
また「私たちは、バスの中や街、家、どこでだって安心していたい」ともゴードンさんはつぶやく。
「行く先々で警戒しなくてもよい世界になってほしい。他の女性だってそう。私たちはいつだって恐怖を感じている」
そして男性に対して、次のように呼びかける。
「こんな孤独や恐怖を感じなくてもいい世界であってほしい。男性には、この気持ちは分からない。だから、ほとんどの男性は気にもとめない」
「良い男性は、助けを求める女性の味方になって。支えとなり、声に耳を傾け、気にかけて、擁護し、他の人々にもそのことを伝えていってほしい」
・ネット上の反応は様々「声をあげてくれてありがとう」「でっち上げでは?」
ゴードンさんのツイートは注目を集め、男女両方から様々な意見が寄せられることに。その多くは、同情や賛同の声だ。
「私も同じような体験がある。声をあげてくれてありがとう」
「気持ち悪い男とバスの運転手。どちらにより強い怒りを感じればいいか分からない」
「女性にはよくあることなのに、男性はほとんど体験しないよね」
「公共の場で、女性が男性に性的嫌がらせをしたり、断られて怒りだすことはほとんどない」
「同様のことが世界中で起こっている。私たち男は、そのことを恥じなければならない」
「女性がこんな扱いを受けているなんて申し分けない」
しかしその一方で「でっち上げでは?」と疑ったり、「なら女性は男性でいるということを理解しているの?」「1人の男の行動で、“男全員が” ってことになるの?」「男女逆だったら、“良い話” とかになるんでしょ?」「男女平等を望むなら、男に助けを頼むべきではない」「どうせ、ふしだらな格好をしていたんだろ」などと言う人も。
・「黙って体験談に耳を傾けて、より良く、より優しくなって」
これらの反論に対してゴードンさんは、「黙って体験談に耳を傾けて」と一連のツイートを締めくくっている。
「ここでは、あなたの意見は必要ない。被害にあった人々のアラを探したり、自分の意見を大声で叫ぶんじゃなくて、ただ耳を傾けなさい」
「体験談に耳を傾けて、より良く、より優しくなって。新しく物事を知り、理解し、周囲の女性を支えられる男性になって」
また海外メディア『UP WOR THY』に対しても、「多くの人に “こんなことが起こってはならない。一緒に解決策を探そう” と味方になってほしい」「今回のツイートで多くの良い男性がいることが分かった。現実でも、同じくらい力強く声を発してほしい。そうすれば、大きな力になるはず」とも語っているのだった。
ちなみにゴードンさんによって、今回の事件はイギリス鉄道警察に通報済みとのこと。また彼女は「ロンドンの公共交通機関で、なにか恐ろしい目にあったとき、その場に私がいたら声をかけて。必ず味方になるから」とも呼びかけている。
参照元:Mail Online、UP WOR THY(英語)、Twitter @awlilnatty
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。