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人気のアメコミヒーロー「アイアンマン」の最大の特徴が、驚くべき性能を誇る『パワードスーツ』だ。銃弾から身を守ったり空を飛んだりと、その性能はさすがアメコミならでは。──と思いきや! なんと、現実の世界でアイアンマンのように空を飛ぶスーツを作った人物が現れた。
そこで、今回ご紹介するのは、スターク・インダストリーズ……ではなく「グラビティ・インダストリーズ(Gravity Industries)」という名前のYouTubeチャンネルで公開されている、実在する「空飛ぶスーツ」の動画だ。アイアンマンそっくりの姿で宙に浮かぶ様子をぜひご覧いただきたい。
・英国出身の実業家が開発
空飛ぶスーツを開発したのは、英国出身の実業家「リチャード・ブラウニング(Richard Browning)」さんである。リチャードさんはある日「空を飛んでみたい」という思いがよぎり、このプロジェクトを立ち上げたのだそう。
動画でスーツの様子を確認すると、初めのうちはピョンピョンジャンプしているだけのように見えるが、後半になるにつれて飛べるようになっている……というか、“宙に浮ける” ようになっており、その姿がアイアンマンそっくりだ。
リチャードさんは、初めに羽根やモーターで飛行しようと考えたが、後に難しいことに気付き、ジェットエンジンを用いたシステムを考案したのとのこと。動画では左右の腕に2つずつ、そして背中に2つ、合計6つのジェットエンジンが搭載されている様子が見て取れる。
この空飛ぶスーツ、理論上では高さ300m、時速16kmで飛行することが可能ではあるものの、実際はバランスを取るのが非常に難しく、ブラウニングさんの最長飛行時間は12分とのこと。まだまだ改善の余地はありそうだ。
なお、同製品は「Daedalus(ダイダロス)」と名付けられており販売を目指しているとのこと。もしかすると市販用アイアンマンスーツが完成するかもしれない。夢は広がるばかりである。
参照元:YouTube、Gravity(英語)
執筆:K.ナガハシ
Source: ロケットニュース24
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