【喫煙コラム】「iQOS（アイコス）」をわかっていない喫煙者に教えてあげたいメリット / あるいは聞く耳を持った方がいいよって話

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私、佐藤は喫煙者である。喫煙歴20年。23歳から吸い始めて、何度か禁煙を試みるも挫折して今に至る、腰抜け野郎だ。自分でいうのも何だが、発言に一貫性がなく、その場しのぎの人生を送っている。喫煙についてもそうだ。

最近も電子タバコ「iQOS（アイコス）」を否定しておきながら、使い始めるとその魅力にすっかりハマってしまって、当編集部のサンジュンをムダに傷つけることになってしまった。誤解なきようにハッキリしておきたい。iQOSは結構いいぞ。知らない喫煙者のために、良いと思う点をお伝えしたい。

・間違ったイメージを与えてしまった

まずはじめに、サンジュンは以前の記事で、iQOSの愛用者を「バカ」とか「クズ」とか言い放っていた。これは多分、私がiQOSユーザーの間違ったイメージを彼に伝えてしまったためだ。すべてのユーザーがそうではないし、私のように人間が出来ていない輩がいるから、サンジュンに間違ったイメージを与えてしまったのだと思う。これは私の不徳の致すところだ。平にお詫びしたい。

人間とは、未知なるものを受け入れることが難しい生き物だ。知らないがゆえに恐れ、知らないがゆえに遠ざけようとする。事実、私自身もそうであった。「iQOSは浸透しない」と断言していたくらいである。だから、サンジュンがiQOSを否定したい気持ちは痛いほどわかる。私がかつて、そうであったように……。

しかしながら、一度使い方を理解し、実際に使い始めると、「何を恐れていたのか？」と我ながら驚くことになる。良いと思う理由はいくつかあるのだが、まず最初に意固地になっていた自分に気づくのだ。無意味にあらがっていた自分を、恥ずかしいとさえ感じてしまう。

サンジュンもその迷いのなかにいると思って、あたたかく見守って欲しい。彼なら気づく、きっと気づくはずだ。サンジュンは、自ら迷いを吹っ切ることになるだろう。断言できるッ!!

・喉が楽

私が率直に感じた利点は、喉への負担が軽くなることだ。「可燃された煙」ではないので、タールがほとんど出ない。そのおかげなのだろうか、喫煙後に喉が重いと感じることがない。

現在、私は通常の紙巻きタバコとiQOSを併用しているのだが、紙巻きタバコをやめようかと考えている。iQOSに慣れると、紙巻きタバコそのものが重いと感じ始めているのだ。この調子で喫煙量を少なくしていきたいと考えている。

・チェーンスモーキングできない

次の利点は、喫煙時間が短くなること。iQOSのヒートスティックは、最長6分間、または約14回吸引することで、30秒後に電源が切れるように出来ている。大抵は6分を迎えるより前に14回吸引してしまって、電源が切れてしまう。しかも1度吸い終わると、本体に戻して1分間充電しないと、同じヒートスティックで吸うことはできない。

これが大幅な時間の節約になる。紙巻きタバコだと、もう少し長い時間吸えるし、火をつければ立て続けに吸うことだって可能だろう。いわゆる「チェーンスモーキング」というヤツだ。しかし、iQOS1台ではこれが出来ない。

・そこで、お尋ねしたい

さて、お尋ねしたい。

iQOSユーザーが、紙巻きタバコを吸っている人にとって、バカでもクズでも問題はない。しかし非喫煙者の人にとって、副流煙の迷惑は一番の問題ではないだろうか？　しかもiQOSは1台しか持っていない限り、続けて吸うことができない。紙巻きタバコはその気になればいくらでも吸うことができる。

どちらが問題なのだろうか？　従来のタバコよりも、喫煙者自身にも周りにもメリットがあると感じたiQOSユーザーが、紙巻きタバコの人に対して、多少のアドバイスをしたくらいで、「偉そうだ」と言われてしまう。これはいかがなものだろうか？

さらにはバカとかクズと、言われのない誹（そし）りまで受ける始末。これらは本当に私の不徳の致すところである。それでも言いたい！ iQOSを使うことで、ゴミは以前よりも減るだろうし、副流煙の影響も少なくなる。さらに言えるのは、最近東京・渋谷駅前の喫煙所が閉鎖されたにもかかわらず、同じ場所でタバコを吸う人が減らない。

その現場を見てみろ！　その場に投げ捨てられるゴミは紙巻こタバコじゃないか。なぜその場に捨てるのか？　それは火がついているからだ。そのままポケットにしまえないから、投げ捨てて踏んづけているのだろう。これは紙巻きタバコの問題じゃないのか？　無論、喫煙者全般の問題にほかならない。

だが！　iQOSでゴミが減るというのに、勧めただけで紙巻きタバコユーザーにバカとかクズとか言われなければいけないのか？