同性愛がタブーだった戦時中にゲイのカップルが交わしたラブレターが大量に発見される / 二人の青年の恋物語が出版される可能性も



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今でこそ先進国では、同性愛者であることを公言しても受け入れられやすくなったと言えるが、一昔前まで同性愛は法律で禁じられたり、タブーな印象が拭えなかった。

そんななか、同性愛が違法だった第二次大戦中に恋人同士が交わしたラブレターが大量に発見され、 二人の青年の恋物語が出版される可能性もあるというのだ。同性愛の歴史を語るうえで、貴重な資料になるとも言われているのである。

・戦時中に同性愛の恋人同士が交わしたラブレターが発見される

英オスウェストリーで小さな博物館を営むマーク・ヒグネットさんは、ネットオークションサイト「eBay」で、博物館に展示する戦争関連の品を探している時に第二次大戦中の手紙を購入。

記録を作成するために、ゴードン・ボウシャーという男性が恋人に宛てたらしき手紙を読み進めていると、その相手は女性ではなく、第二次大戦に出兵したギルバート・ブラッドリーという男性だと気づいたのである。

・イギリスでは1967年まで同性愛は違法

マークさんが入手した手紙は、1939年から1944年の間にやり取りされた300通にもおよぶラブレターで、二人は戦争が終わったら、米カリフォルニアで一緒に暮らす計画を語り合っていたのだとか。

イギリスでは1967年まで同性愛は違法で、当時同性愛者の間で交わされた手紙は自身の性的嗜好を示す証拠となってしまうため、ほとんどが燃やされたのだという。よって、ゴードンさんとギルバートさんの手紙は、「同性愛の歴史を語るうえで貴重な資料になる」とマークさんは語っている。

・タブーだった二人の青年のラブストーリーが出版されることに!?

手紙によると、残念ながら二人は破局してしまい、ゴードンさんは一人でカリフォルニアへ。二人のストーリーを綴るラブレターの多くが紛失しているため、なぜ二人が別れてしまったのかは不明だとのこと。ゴードンさんは1993年に他界し、ギルバートさんは2008年に亡くなっている。




その後、マークさんはギルバートさんの遺族から譲り受けた700通の手紙も含めて、二人のラブレターを編集して出版することを考えているそうだ。

筆者は二人のラブレターの記事を読んで、カウボーイ2人が20年にわたって繰り広げる、禁断の愛を綴った映画『ブロークバック・マウンテン』を連想してしまった。小説だけでなく、映画化しても素晴らしい作品になりそうである。

参照元:Twitter ‏@BBCSheffieldBBCMETRO(英語)
執筆:Nekolas


Source: ロケットニュース24






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