ビラビラをナメてる人は要注意! 健康診断でビラビラを広げられて死ぬかと思った話 / 閲覧注意画像あり



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数日前まで、私(筆者)はビラビラをナメていた。ナメてナメてナメ倒していた。もっといえば、ビラビラをナメきった35年の人生であった。

だがしかし……! 今の私は違う。看護婦さんなどから「ビラビラの恐ろしさ」を体で教えてもらった結果、「ビラビラはナメまくるもんじゃない。ナメるなら適度にしないと危険」と考えるようになったのだ。そのきっかけは……恐ろしい “あの日の出来事” 。思い出すだけで寒気がするのだが、今振り返りたいと思う。

・初めてのビラビラ

私が初めてビラビラを見たとき、「白子に似てるな」と思った。両手で白子を持って引き伸ばし、ピタッと皮膚にくっつけたような感じ。それが体液と絡み合って、不気味に光っている。なんて気持ち悪い物体なのだろう……。

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とはいえ、気持ち悪いからといって引き返せる空気ではない。ここまで来たら、前に進むしかないのだ。覚悟を決めた私は、看護婦さんの手を握りしめ「ビラビラよ、今だけでいいから開いてくれ!」と心の中で強く願った。

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が……そうスムーズには行かなかったのである。私も看護婦さんも、「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」という声にならない声を、何度も出した。ただ、同じ「あぁぁぁぁぁ」でもそこに込められた意味合いは少し異なる。私の方は苦悶の「あぁぁぁ」だったのに対して、看護婦さんは無念の「あぁぁぁぁぁ」だ。

それが何度も部屋に響き渡ると、2人の頭によぎる「失敗」の2文字。……私は焦った。そして焦る気持ちが高まれば高まるほど、ビラビラはより一層頑なに門を閉ざす。

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その原因は……大変恥ずかしいのだが、ここではっきりっさせておこう。実はこのときの私は、自分の置かれている状況に耐えきれず、シャウトに近いゲップが止まらなかったのだ。これからビラビラの奥へ! という段階になると、決まって……

「あああああああああああああああああああああああああああ」

……我ながら、最低だと思った。そんな自分を「あと少しだけ頑張って!」と励ましてくれていた看護婦さんの声から、次第に諦めが感じられるようになったとき、私は泣いた。

比喩的な意味ではなく、文字通り目から涙を流して泣いていた。おまけに、私の口元は唾液まみれだった。もっと言うと、決して口を閉じないように、私の口には開口器のようなマウスピースが押し当てられていたのだ。

その開口器の端から唾液が溢れて、あたり一面はビチャビチャに濡れていた。唾液と涙の海に顔を沈めながら、「ああああああああああ」と声を発する35歳のオッサン。

なんという醜態だろう。なんという痴態だろう。私は自分の不甲斐なさをごまかすかのように、最後まで看護婦さんの手を握り続けていた。

——以上である。




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いかがだっただろうか。これが私のビラビラに対する考え方が変わった胃の内視鏡検査(胃カメラ)体験である。ここまで読めば分かるように、私にとってその検査は大変苦しく、臨死体験と言いたいくらいであった。

・ビラビラを膨らませるが超ハード

特に大変だったのが、胃の内部にガスを入れて胃壁のビラビラを膨らませ、そのビラビラの奥に異常がないかを確認する作業。幸いなことに特に異常はなかったのだが、ガスを入れるたびにゲップが出てしまうため、何度もやり直しになったのは、ホロ苦どころじゃない、スーパービターな思い出だ。

今でも、看護婦さんの「和才さん、もう少しだけ! このビラビラを押し広げて奥を確認させてくださいね」という叫びにも似た声が耳に残っている。

先述の通り、あの時まで私はビラビラをナメていた。「それを膨らませるくらい、大したことないだろう」と。そんな青二才の私を、最後まで親身に支えてくれた医師や看護婦さんには感謝の言葉もない。

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・ビラビラをナメてはいけない?

私は思うのだが、若い頃は誰でもビラビラをナメがちだ。それが年を重ね、内視鏡検査を経験し、「ビラビラはナメるもんじゃない。奥に入れるもんだ(内視鏡のカメラを)」と気づくのが、大人になるということかもしれない。

しかし、一方で注意して欲しいのが、内視鏡検査にも色々種類がある上に、何より痛みには個人差があるということ。だから、「内視鏡検査って怖い!」とガチガチになってしまうのも、また問題ではないだろうか。

なので、先の「ビラビラをナメてはいけない」と矛盾すると思うかもしれないが、肩の力を抜くという意味で、「適度にビラビラをナメる態度」もまた必要だと思う。

・未経験者に伝えたいメッセージ

まとめよう。ビラビラをナメまくるのは危険だが、節度を持ってナメるのはアリだ。あくまでも体験者の一意見ではあるが、以上が「胃の内視鏡検査(胃カメラ)を初めて受ける」という人に、私から伝えたいメッセージである。

大事なことなのでもう一度言う。「ビラビラをナメまくるのは危険だが、適度にナメるのはアリ」だ。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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