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ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。口コミ全盛のこの時代、話題になるそばは、まず見た目から分かりやすくインパクトのあるものが多い。『さだはる』のフリスビー級かき揚げなどがそうだ。
そういった「パンチ」があれば、話題に上がりやすいのも分かる。だがしかし、ウマいそばは特別なパンチなんて必要ないのかもしれない。そんなことを考えさせられたのが、虎ノ門の『峠そば』だ。なにせ、そばはもちろんのこと、天かすさえも激ウマだったのだから……。
・味の染み出た店
立ち並ぶ高層ビルの路地裏に隠れてひっそり佇んでいる『峠そば』。味の出た外観は、まさに路地裏の立ちそば屋である。入店すると、さらに味の染み出たような店内に椅子はない。立ち食いオンリーのストロングスタイルだ。
・普通のメニュー
私(中澤)が注文したのは、店名ずばりの「峠そば(530円)」。具は、天かす、おろし、ゆで卵、ネギ、わかめ……「もう少しパンチの効いたものないのかな?」と探したが、他のメニューにも特に特徴的なそばはなかった。ひょっとしてハズレか? 一瞬でもそう考えたこの時の私をシバきたい。
・異常な味
すぐにカウンターに置かれたそば。その盛り付けの美しさには目を奪われたが、これはただの天かすと大根おろしとゆで卵だ。メニュー写真の通り、普通の具材である。そんなそばを何気なく口にしたところ……オイオイ、嘘だろ?
これは何かの間違いだ。そう、こんなことはありえない。古びた旅館の玄関を入ったら、中はホテルヒルトンだった時のような衝撃。つまるところ……ウメェェェエエエ!
決して高級とは言えない食材を使用した普通のそばのはずが、この超上品な味は一体なんだ!? 天かすのサクサクさが、大根おろしの辛みが、ゆで卵のトロトロが、そしてそばの香りと清涼感が、コクのあるつゆと融合して口の中に広がる!
例えるなら立ちそば界の日本海溝! それほどに深い味わいは、まるで高級日本料理のように優しい後味を残す。立ち食いそばのレベルじゃねーーーー!!!! 店長何者やねん!?
・圧倒的そば力
外観や具材からは、想像できないほどの途方もない「そば力」は、私のスカウターでは計りきれなかった。パンチではなく、純粋にウマいそばを求める人に自信をもってオススメしたい。特に、噛んだ瞬間、「ぶわわっ!」とそばの味がさく裂する極細麺は一食の価値あり。この圧倒的そば感を感じずに死ねるか!?
・今回紹介した店舗の情報
店名 峠そば
住所 東京都港区虎ノ門1−8−11
営業時間 5:30~15:50
定休日 土・日・祝日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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Source: ロケットニュース24
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