※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。たくさんの店に立ち寄って思うのは、立ちそば屋とは個性の塊であるということ。チェーン店から個人経営、アイデア勝負から伝統の味まで、それぞれ世界に1つだけの花を咲かせている。
今回訪れた店は、そんな個性に惹かれた。色あせた黄色地に「抜群にうまいつゆの味」「ぜひ一度ご来店ください」と書かれた看板を掲げるその店の名は『うさぎや』。この店が結構「特別なOnly one」だった。
・オッサンハート鷲掴み
新橋駅から徒歩5分ほどにたたずむこの店。新橋のビル群に取り残されたようなその外観は、ノスタルジーを愛する私(中澤)のオッサンハートを鷲掴みしてきた。こういう店落ち着くわ。
・温かい接客
入店してみると、中は8人ほどの席のみ。注文は口頭のようである。「春菊天そば(410円)」を注文すると、店長が愛想良く返事をしてくれた。口頭で注文して答えてくれるだけで、なんだかちょっと距離が近くなる気がする。これも一種のコミュニケーションなのかもしれない。もちろん、食券機が嫌いなわけじゃないけれど。
そんなことを考えていると、穏やかな雰囲気の女将さんが、「お待たせしました」とそばをカウンターに置いてくれた。緑豊かな春菊天が乗ったそば。透き通るつゆとキラめく麺も、そこはかとなく上品で美しい。見た目で目を引く武器があるわけではないけれど、これくらいが良いんだよな。
・バランス抜群
まず、麺を食べてみた。うん。よく締まっている。歯切れが良くて、かなり好きな感じの麺だ。一歩引いて麺を支えるような控え甘みめのつゆも合ってる。麺とつゆだけでも、その丁寧な仕事が伝わってくるようだ。春菊天を食べてみると……
ウンマ! ふんだんに使われた春菊の苦みと、衣についた甘く豊潤な味がケミストリーを起こしてる。 なんだこれ……なんだこれ……分からないが、1つだけ言えるのは、ここの春菊天マジ超ウマい! 食べれば食べるほどウメェェェエエエ!!
・大都会のオアシス
気づけばそばがなくなっていた。そばやつゆの丁寧な仕事と良い、春菊天の謎の味と良い、ひょっとしたら名のある店なのかもしれない。大都会の中、異彩を放つ『うさぎや』だが、これからもオッサンのオアシスであり続けてほしいと願うばかりだ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 うさぎや
住所 東京都港区新橋5-9-1
営業時間 月~金7:00~20:00(売り切れ次第終了)
定休日 土、日、祝
Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
こちらもどうぞ → シリーズ「立ちそば放浪記」
Source: ロケットニュース24
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。