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寿司。それは日本が誇る究極のソウルフード。シンプルに考えれば米に刺身をのせただけの料理なのに、その味わいはどこまでも深く、その技は時に美しささえも感じさせる。
最近、悲しいことに「寿司屋でシャリを残す若者」が増えているという。「だったら刺身だけ食べろよ!」と愚痴っていたところ、編集部の佐藤が「シャリ残して何が悪いんだコラ!」と激ギレしてきたではないか。まさかこんな身近にシャリを残す人間がいただなんて……。
・佐藤の言い分
激怒する佐藤の言い分はこうだ。
「料理なんてどう食べたって俺の勝手だろ! イチイチ指図してくるんじゃねえ!! シャリを残すかって? 残すよ!! まあ残してから色々あるんだが……めんどくせえ! 今から回転寿司行くから着いて来い!!」
……と叫び、事務所を飛び出してしまった。放っておいても良かったのだが、シャリを残しお店に迷惑をかけてはいけない。仕方なく後を追うことにした。
・えびを大量注文
やって来たのは、近所の回転寿司店。佐藤は席に着くなり「おやっさん! えび5皿!!」と明らかに若い従業員に注文していた……それはいい。問題は注文の仕方だ。いくらエビが好きでも、5皿は多すぎではないか? しかも一気に注文するだなんて、やはりどうかしている。
「うるせー野郎だな! 俺はエビが大好きなんだよ!! 古(いにしえ)の昔から、海の王者はエビに決まってるだろ! 俺くらいのレベルになると、エビだけで寿司の極意を感じられるんだ!! しかも俺はAB型だしなッ!! ガッハッハ!」
……何が面白いんだかサッパリわからないが、とにかく佐藤はエビが大好きらしい。そしてエビの握りが到着すると、迷うことなくエビだけを平らげシャリを残している。最低だ……なんて最低な食べ方なんだ……!
・シャリだけ残す佐藤
さすがに注意すると、佐藤は仙人のような口調で「焦るな地上の民よ……我が奥義を見せてやろう」とつぶやき、器にシャリを盛り付け、エビの尻尾をトッピング、さらにはお茶をぶっかけたではないか。こ、これは……?
「地上の民よ、これが秘技中の秘技 “エビ茶漬け” じゃ。一度これを食べてしまったら、汝(なんじ)も今後シャリを残すであろう」
そう言い恍惚の表情でエビ茶漬けをすすり始めた。あまりにウマそうに食べるので一口分けてもらうと、お茶とわさびが確かに合う。しかもシャリならではの酸味と、ほのかに香るエビの風味が上品で、食通が唸るようなウマさであった。
とにもかくにも、シャリを残すのにも理由があるらしく、正確にはシャリは全て平らげていた。決してお上品な食べ方ではないので外出先ではオススメしないが、興味がある人はいつか自宅などで試してみてはいかがだろうか?
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
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