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日常とは1枚のベールのようだ。ちょっとくらい変なことでも、ベールをかけてしまうと全てを「普通」だとスルーし、認識できなくなってしまう。ドラえもんの道具で言うと、石ころのように他人から気にされなくなる「石ころぼうし」のようなものだ。
新宿3丁目の明治通り沿いにある下着メーカー『ピーチ・ジョン』。この店の前を今日も何千、何万もの人が “普通” に行き交う。だが、私(中澤)はここを通るたびに、ビルの横に堂々と掲げられた「下着モデル」たちの看板をじっくり見てしまう。え? そこまで見えちゃっていいんですか!?
・ファッション的ではない美しさ
通常、下着の広告というのは、興奮するとは違う方向のお洒落なキレイさがある。美術のモデルで裸の女性を見た時に興奮できないのと同じだ。しかし『ピーチ・ジョン』の看板は違う。もちろん、スタイル抜群の彼女たちはキレイで美しいのだが、同時に男目線の女性らしさも感じるのだ。
それが顕著なのが、ワンピースのようなスカートがめくれ上がっている2016年3月頃の看板である。この発想はファッションから来た発想ではないような気がする。絶妙にブランドイメージを守りながらもセクシャルさも出してくる辺り、このデザインを考えた人は天才だ。
さらに前述の通り、1日に何千、何万もの人が『ピーチ・ジョン』の看板を目にしているというシチュエーションを忘れてはいけない。私服を着た本人に看板の横で立ってもらい、写真を撮るのが私の夢である。
ここ半年間、取材に行く時に毎日のように通った道。看板が新しくなっていないかいつもワクワクし、変わるたびにドキドキした。『ピーチ・ジョン』 のセクシャルさこそ人間的な美しさと言えるのではないだろうか。それでは、この半年間の広告をじっくりとご覧いただきたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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